...口からはまるで癲癇病(てんかんや)みのように白い泡さえも噴いて居ります...
芥川龍之介 「邪宗門」
...癲狂院(てんきょういん)の応接室を領していた...
芥川龍之介 「路上」
...これは無計画な癲狂戦争の必然の結果として...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...癲癇持のように泡をふき出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...是(これ)は皆(みんな)瘋癲患者(ふうてんくわんじや)なのである...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...瘋癲病院(ふうてんびやうゐん)は廢(はい)されて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...本院(ほんゐん)を一周(ひとまはり)して瘋癲病者(ふうてんびやうしや)の入(い)れられたる別室(べつしつ)に向(むか)つて行(い)つた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...「おぢいさんが人癲癇を起こした」と云つてSが笑出したが...
寺田寅彦 「伊香保」
...人工に対する自然の反逆の癲癇的発作だと称した...
豊島与志雄 「死の前後」
...瘋癲(ふうてん)病院にでも入れるべき代物(しろもの)だ!……恋のために自殺するというのならわかってる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんなつまらない事が心配でね」「あの娘は卒中(そつちう)や癲癇(てんかん)ぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヘンリイはあらかじめ癲癇の初期の症状を調べて行って...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...吹雪男の亡霊に苛まされて音無は癲癇に罹つてしまつたさうだが...
牧野信一 「鬼の門」
...狂癲の極は即ち自殺するに至るべし...
正岡子規 「読書弁」
...瘋癲病院の赤煉瓦の土塀に沿ツて富士前に出た...
三島霜川 「昔の女」
...四年の頃癲癇(てんかん)を病んで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...自分は癲癇的發作のために打倒された...
山村暮鳥 「風は草木にささやいた」
...癲動(てんどう)していた男も...
吉川英治 「新書太閤記」
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