...恰度癲癇(てんかん)の様な痙攣を起し...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...本院(ほんゐん)を一周(ひとまはり)して瘋癲病者(ふうてんびやうしや)の入(い)れられたる別室(べつしつ)に向(むか)つて行(い)つた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...エヒミチは新(あらた)な瘋癲患者(ふうてんかんじゃ)はもう疾(と)くより入院(にゅういん)せしめぬから...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...癲癇(てんかん)病みの喜どん喜(きい)どんの喜市はとても芝居好きで相撲狂でありました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...癲狂院(てんきょういん)か監獄へぶち込まれたのにそっくりだ!グーロフはその夜まんじりともせず向っ腹を立てていたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...二年間も制作から離れていられる所があったら!仮令(たとえ)それが癲狂院(てんきょういん)であっても...
中島敦 「光と風と夢」
...こんどはどんな風癲(ふうてん)をやらかしたかとおどろき...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...「黒質(Substantia nigra)の位置はどの辺にあったのですか?」これは、癲癇の発作が、間脳の下にある脳の黒質細胞に刺戟を加えると起るという学説があったので、石山氏がそこを手術すれば癲癇治療に役立つと思い、私に相談をしたわけであったらしい...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...おれは癲癇(てんかん)病みもやってみた...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...よろずに瘋癲(きちがい)じみるまで喜びは喜んだが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...医師は簡単に癲癇(てんかん)の疑いがあるという診断を下した...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...癲癇(てんかん)といっても...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...三月ばかり前にS癲狂院へ入院させて以来――毎晩のやうに同じやうな叔母の愚痴話の相手になつて...
牧野信一 「白明」
...人屍の臭いを嗅げば子の息臭く墓場を行くうち棺腐れ壊れて足を土に踏み入るれば生まるる子癲癇持(てんかんもち)となるなど雑多の先兆を列(つら)ねある(一八七〇年版ロイド『瑞典小農生活(ビザント・ライフ・イン・スエデン)』九〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...高慢で癲癇持ちで人の気嫌なぞを些(ちつ)とも気にかけない...
室生犀星 「愛の詩集」
...癲癇(てんかん)にはうちのめされる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...急に癲癇(てんかん)の発作を起して彼の手首に爪を立てたのだ...
横光利一 「上海」
...この話をするときは癲癇(てんかん)が起るのよ...
横光利一 「上海」
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