...それが癪の虫に響いたので...
海野十三 「深夜の市長」
...私はむらむらと癪(しゃく)にさわって...
海野十三 「大脳手術」
...あの爺さんのはげしい癇癪を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...急に癇癪を起した...
薄田泣菫 「茶話」
...ただ昨日の癇癪(かんしゃく)のなごりにすぎないような点も...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...唯癪(しゃく)にさわるんだ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...我慢にも癪(しゃく)にさわってたまらないのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は一寸癪に障つたから「如何にも成績の惡い生徒でありませう...
長塚節 「開業醫」
...ただ肝癪(かんしゃく)のあまりに...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...癪(しゃく)にさわるから悪く書くというのでなく...
新渡戸稲造 「自警録」
...嫁にくれとは言はれない」「成程ね」「だからあつしは癪(しやく)にさはるんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癪(しやく)にさはるぢやありませんか」八五郎は口惜しがるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癪(しやく)にさはるから――今度は永逗留(ながとうりう)のつもりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「癪(しやく)にさはることに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「疝気(せんき)をも癪(しゃく)にしておく女形」の心得を四六時中忘れざりしがごとくに...
正岡容 「寄席行燈」
...只この人には肝癪持(かんしゃくもち)と云う病があるだけである...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...殺意と癇癪(かんしゃく)が...
吉川英治 「三国志」
...あの人の癇癪玉が破裂するのかしら?」ところでわたしたちはまだ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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