...動物に対して疳癪を起したり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あなたは第一女と云ふものを軽蔑してかゝつてゐらつしやいますから癪に障(さわ)るのです...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...始終ぎょろぎょろといろんな奴等に見つめられているのも癪にさわるので...
大杉栄 「日本脱出記」
...あの大学生崩れはたとえどんなに癪(しゃく)にさわっても...
高見順 「いやな感じ」
...無論癪(しゃく)には障(さわ)らない...
夏目漱石 「坑夫」
...肝癪が何時となく薄らいできて...
夏目漱石 「それから」
...癪(しゃく)にさわっても承服しないわけには行かなかったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――御用聞八五郎殿の髷――とね」「フーム」「あんまり癪(しゃく)にさわったから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...癇癪(かんしやく)玉か何んかだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く出てゆけ疾(と)く去(い)ねと思ふ思ひは口にこそ出さねもち前の疳癪したに堪えがたく...
樋口一葉 「大つごもり」
...十五六の小癪(こしやく)なるが酸漿(ほうづき)ふくんで此姿(このなり)はと目(め)をふさぐ人(ひと)もあるべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...これでは伝兵衛でなくとも癪(しゃく)に触る...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...『癪おさへ』といふのは吐気(むかつき)や腹痛の時にやるもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...例へば家庭で様々な出来事に出遇つて酷い疳癪を起したりして...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...何だか息が短くて癪(しゃく)にさわっていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」男は女の微笑(ほほえみ)が癪(しゃく)に障ってこう云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...癇癪(かんしゃく)を起した一人が...
吉川英治 「江戸三国志」
...私のように猟ができないのが癪(しゃく)で...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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