例文・使い方一覧でみる「癪」の意味


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...癇持のお柳が一家の權を握つて...   癇癪持のお柳が一家の權を握つての読み方
石川啄木 「鳥影」

...幾度も/\あんまり長い事見られるとにさはりますからその人に云つてやります...   幾度も/\あんまり長い事見られると癪にさはりますからその人に云つてやりますの読み方
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」

...急に癇が起りましてね……そんなときには大抵海岸か山の方へ転地しましたが...   急に癇癪が起りましてね……そんなときには大抵海岸か山の方へ転地しましたがの読み方
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」

...そのためにりオネロは癇(かんしゃく)を起こしてほんとうに病気になった...   そのためにりオネロは癇癪を起こしてほんとうに病気になったの読み方
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」

...詫(あやま)るのもであった...   詫るのも癪であったの読み方
直木三十五 「南国太平記」

...そこで兵馬は小(こしゃく)にさわりました...   そこで兵馬は小癪にさわりましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...朝から晩までに障り続けだ」「そんなにに障るなら越せばいいじゃないか」「誰が越すもんか...   朝から晩まで癪に障り続けだ」「そんなに癪に障るなら越せばいいじゃないか」「誰が越すもんかの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...ただこの坊やちゃんが癇(かんしゃく)を起した時に折々ご使用になるばかりだ...   ただこの坊やちゃんが癇癪を起した時に折々ご使用になるばかりだの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...にさわって、にさわってたまらねえから、綾吉の長屋を始め、恵大寺の界隈(かいわい)を夜っぴて捜し廻りましたよ」ガラッ八は本当に口惜しそうでした...   癪にさわって、癪にさわってたまらねえから、綾吉の長屋を始め、恵大寺の界隈を夜っぴて捜し廻りましたよ」ガラッ八は本当に口惜しそうでしたの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...云ふこと、なすことのすべてが気に喰はず、の種だ...   云ふこと、なすことのすべてが気に喰はず、癪の種だの読み方
平山千代子 「転校」

...あんまり疳を発(おこ)さないがいいよ」「だッて...   あんまり疳癪を発さないがいいよ」「だッての読み方
広津柳浪 「今戸心中」

...思わず癇の拳を振りあげてこのブロンズ像の頭を擲(なぐ)りつけて...   思わず癇癪の拳を振りあげてこのブロンズ像の頭を擲りつけての読み方
牧野信一 「ゼーロン」

...もっと高い理想に向って起つはずじゃないか」「でも(しゃく)にさわる」「感情に負けるな」「無礼なやつだ」「分った...   もっと高い理想に向って起つはずじゃないか」「でも癪にさわる」「感情に負けるな」「無礼なやつだ」「分ったの読み方
吉川英治 「三国志」

...――小にさわるというような...   ――小癪にさわるというようなの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

...この秦明(しんめい)を小(こしゃく)な偽計(ぎけい)でたばからんとするのだな...   この秦明を小癪な偽計でたばからんとするのだなの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

...蠅(はえ)が小(こしゃく)にさわるとて...   蠅が小癪にさわるとての読み方
吉川英治 「親鸞」

...いつもの癇(かんしゃく)持ちとは別人のように...   いつもの癇癪持ちとは別人のようにの読み方
吉川英治 「田崎草雲とその子」

...嘴(くちばし)のところに癇(かんしゃく)の皺(しわ)が垂れ下がる...   嘴のところに癇癪の皺が垂れ下がるの読み方
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」

「癪」の読みかた

「癪」の書き方・書き順

いろんなフォントで「癪」

「癪」の英語の意味

「なんとか癪」の一覧  


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