...忍んでその癒える日を待つてゐなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...少しは胸が癒えるだろうと思われた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...精神の疲労はたちまち癒えるし...
豊島与志雄 「北支点描」
...自分の心の癒えるように...
直木三十五 「南国太平記」
...百病立ちどころに癒えると申します」「――」「大井樣と私は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百病立ちどころに癒えると申します」「――」「大井様と私は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてその傷がもう一度癒えるまでには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...気が抜けて崩れる様に座についた二人はだまったまま酒をつぎ合って喉の渇きの癒えるまで呷りつづけた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...チブスが癒えると共に淋病も癒えたという話がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...バックは傷が癒えるにつれてのんびりしてきて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しかし真剣なところが「友吉風邪」ぐらいの事で癒える吾輩の腹ではなかった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...驚愕してむかえる家族たちに、あらましを、無念そうに語って、将門の体のいたみが、やや癒えるまで、どうか、一室をかして下さるまいかと、頼むのであった...
吉川英治 「平の将門」
...傷が癒えると再びオテル・ド・ロンのバルザックの寝巻姿のあるアトリエに妾は姿を現したのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...幾つかの経験と仄めかしによって癒えることのないほど深い傷を負っているのであり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...負傷の癒えると共に再び戦争の準備にとりかかった...
和辻哲郎 「鎖国」
...傷病が癒えると共にコルテスの踏み出した第一歩は...
和辻哲郎 「鎖国」
...生涯癒えることのない大きい傷あとを残すことになる...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...病苦は病の癒えるまで...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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