...祖母の病気が悪くもならず癒(よ)くもならぬ...
石川啄木 「鳥影」
...翌くる朝は癒りましたがね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...仕合せと眼病は癒(なほ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
......
種田山頭火 「草木塔」
...病気はなかなか早く癒らないから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...然(しか)し病氣(びやうき)は馬(うま)に飮(の)ませる藥(くすり)の赤玉(あかだま)では直(すぐ)には癒(なほ)らなかつた...
長塚節 「土」
...久保博士の心づくし暫くは空くして雨にぬれて通ふすみやけく人も癒えよと待つ時に夾竹桃は綻びにけり廿日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...誠心(まごごろ)こめて祷(いの)りさえすればいかなる難病も平癒疑いなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかなる難病も癒(なお)らぬことはないと言われた祈祷でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ラスプーチンがアレクシスの病気を癒したというのは嘘です...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...次の日になって疲れが癒ったらピアノの音は平常の音量と音色とをもって聞くことができた...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...風邪(かぜ)をまずお癒(なお)しになる必要がございますよ」などとまじめに見舞いを言いおいて薫は帰った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早く癒ってしまいたいね...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...「生活や病気の治癒に役立つものを識別したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お疲れが癒(い)えますまいに」「泣く子はぜひもない...
吉川英治 「私本太平記」
...癒(なお)りませんな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この性根と悪縁は生れかわらぬ限り癒(なお)らぬものと思われます...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...洗礼の水を飲むことによっていろいろな病気が癒るのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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