...幸にも一夜にして癒えたり...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...どんな病気でも癒らないものはありません...
田中貢太郎 「蓮香」
...快癒の知らせを受け取ったものの...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...こいつを少しムセっぽい思いでもさせてやらないことには腹が癒(い)えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...めちゃめちゃに歩いたために足の冷たいのだけは癒(なお)った...
夏目漱石 「坑夫」
...いずれ御病気が御癒(おなお)りになったらまた伺いますからって...
夏目漱石 「道草」
...癒(なほ)つて呉(く)れるか...
樋口一葉 「うつせみ」
...こういうきもちが最もよく心を癒してくれるのだった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...彼らが私をもう癒(なお)らないものと見なすような気になりはしないかと恐れた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...紀伊、伊勢等で蛇の屍を丁寧に埋め、線香供え日参すれば、歯痛癒ると信じ、予小時毎度頼まれて蛇を殺した...
南方熊楠 「十二支考」
...その希望で体も癒す努力をしているとすれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この眼のダラダラした癒りかたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...両親は心配して医者を呼んでくれというのだがどうかして癒(なお)す工風(くふう)はあるまいか」と仔細(しさい)を聞いて中川も安心し「ナーンだ...
村井弦斎 「食道楽」
...遂に他の夢想によってこの夢想を癒(いや)すことができた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...癒るまでそこに居るよう...
横光利一 「馬車」
...木賃宿へでも泊らうか」「随分意地が悪いな」「だつて仕方がないぢやないか」二人は砂地の疲れを十分癒して...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...気分が癒(なお)った様子――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まだ癒(い)えきらぬ鉄砲傷...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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