...松葉杖をついた癈兵(はいへい)が一人ゆっくりと向うへ歩いて行(ゆ)く...
芥川龍之介 「浅草公園」
...癈兵はいつか駝鳥(だちょう)に変っている...
芥川龍之介 「浅草公園」
...しばらく歩いて行くうちにまた癈兵になってしまう...
芥川龍之介 「浅草公園」
...余生をどこかのオテル・デ・ザンヴァリード〔ナポレオンの墓所になっているパリの癈兵院〕でおくったかどうかはわからない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...日露戦争の癈兵(はいへい)らしい老人がふたり...
谷譲次 「踊る地平線」
...つまりいかなる活躍も癈兵なら一向差しつかえないことになっている...
谷譲次 「踊る地平線」
...癈兵でさえこうだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...一たい何からこの癈兵問題が勃発したかというと...
谷譲次 「踊る地平線」
...癈兵院の丸屋根の向こうに太陽が沈む時に必ずしめられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...癈兵一人と連になつて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...」次に癈兵が同じ事を問はれた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...癈兵は答へた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...癈兵(はいへい)じゃろう云いよったが...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...君の足に足枷をはめる二人の癈兵に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あの癈兵の年金というものが制定されたのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...癈兵院で演説しようという名士の一行から別れて...
牧逸馬 「夜汽車」
...皮肉なことにカーキ色の癈兵の装(なり)で国家のためと女ばかりの家を脅かす新手の押売りが流行(はや)り...
宮本百合子 「刻々」
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