...「早月、眠っているところを起して、気のどくですが、ちょっとそのあんどんのうしろのほうを、見てくださらぬか」と老母は、見えぬ目をしばたたきました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...お気のどくな、もし気に向かなければ、言わないでもいいのですが、あなたの名前をききたいものです、わたしは気の毒に思って、やさしく訊いて見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...気のどくな親方はこんなふうにして...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...とにかくおかげでだんだんぼくを気のどくがる人が近所にできた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あの気のどくな親方は死んだのであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...けれどわたしはいよいよ気のどくな親方がまったく死んだという宣告(せんこく)を聞くまでは...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...かれらはわたしが独(ひと)りぼっちだといって気のどくがった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...」「まあ、お気のどく、なにして遊んでいらっしゃるの?」「なにもしてません...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...今ではただ気のどくだ不便(ふびん)だということばかり脳にあって...
三宅花圃 「藪の鶯」
...でもそれより残ったご両親もずいぶんお気のどくですよ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...妻にだけはなぜかしらん気のどくそうだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...親きょうだいのないひとり身で気のどくな娘ですから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...かようなよい地を去って気のどくだの」秀吉は一通の感状に目録(もくろく)を添えて官兵衛に授けた...
吉川英治 「黒田如水」
...あはッははは」「気のどくだが孟獲...
吉川英治 「三国志」
...お気のどくですが今夜のはお値段が...
吉川英治 「私本太平記」
...ところで何とも……貴殿にはお気のどくに堪えんが...
吉川英治 「新書太閤記」
...全土の半ばを割(さ)かしむるのも気のどくの至り...
吉川英治 「新書太閤記」
...何とも気のどくの感に堪えない...
吉川英治 「新書太閤記」
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