...又癈疾の族に候故...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...一生快癒する望みのない癈人としてぶらぶらしてゐるものの...
武田麟太郎 「現代詩」
...「癈人」は、どうやらこれは、喜劇名詞のようです...
太宰治 「人間失格」
...全国から癈疾(はいしつ)者...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...日露戦争の癈兵(はいへい)らしい老人がふたり...
谷譲次 「踊る地平線」
...私も俳人から癈人になりつつあるのだらう!□俳句性――単純...
種田山頭火 「其中日記」
...伯は未だ遽に政治的死亡を遂ぐるの癈人に非るなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...癈兵院の丸屋根の向こうに太陽が沈む時に必ずしめられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...癈兵は答へた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...紫田彈右衞門が癈人同樣になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...越後屋の主人金兵衞が癈人(はいじん)となつてしまつた今となつては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとんど癈人(はいじん)と言つてよく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君の足に足枷をはめる二人の癈兵に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何しろ家へ歸るのが嫌(いや)だ!埃深い癈頽の氣の漂ツた家に歸ると...
三島霜川 「昔の女」
...癈頽した家のボロを照らした...
三島霜川 「昔の女」
...今ここに一頭の馬――癈馬が佇んでゐる...
三好達治 「艸千里」
...それは癈馬、すつかり馬具を取除かれて路の上に抛り出された列外馬である...
三好達治 「艸千里」
...渡邊崋山は、癈馬圖として、痩馬を描き、それに詩を題してかういつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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