...伯父は変わり者で、短気な癇癪持ち、怒ったら口汚いのですが、平生は引っ込み思案でして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...癇癪持ちでしてね...
豊島与志雄 「林檎」
...こう云う陽性の癇癪持ちには珍らしくない事だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...癇癪持ちの牧師はその木を伐り倒してしまった...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...勝気で癇癪持ちに皮肉もののあるはずがない...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...僕はその頃ひどく我儘で癇癪持ちの子供だつたが...
原民喜 「魔のひととき」
...身体つきは頑丈だが、面長の色白で、整った顔立ちをして居り、癇癪持ちで、利かぬ気の半面、どこかに気の柔いところがあって、争いごとは好きではなかった...
火野葦平 「花と龍」
...馬鹿な癇癪持ちでうつかり逆らふと相手の見境もなくどんなことをするかも解らない...
牧野信一 「海棠の家」
...あんな風な癇癪持ちだから河の中へでも棄てゝしまつて知らん顔をしてゐるのかも知れなくつてよ...
牧野信一 「南風譜」
...芸妓(げいしゃ)だろうが何だろうが……」「……馬鹿ッ……反抗するカッ……」と云ううちに前に居た癇癪持ちらしい警官が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...純一君は漱石を癇癪持ちの気ちがいじみた男としてしか記憶していなかった...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...細君は夫を「気違いじみた癇癪持ち」に仕上げ...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...父親を「気違いじみた癇癪持ち」として心に烙(や)きつけていた...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...漱石を気違いじみた癇癪持ちと感じることは...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...漱石を「気違いじみた癇癪持ち」に仕上げて行く最後のタッチであったような気がする...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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