...不斷から癇の強い女で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...癇の強い三十女の有する力が...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...さうしたらその日から急にひどく熱が出て唯さへ癇の強い私が夜どほしろくに眠らないのを伯母さんはお念仏をくりかへしながら夜の目もねずに看病してくれた...
中勘助 「銀の匙」
...むら氣(き)で癇の強い人でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉のお米はわりに癇の強いほうなもンですから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...とか荒けた声をだす癇の強い子供だったが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...つまり王様のことなのだな」癇の強い娘と見え...
久生十蘭 「魔都」
...口の固くて逞しい軍馬の・しかも若くて癇の強いやつに・乗っていたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのため後ろ姿が癇の強い年寄りじみて見えた...
矢田津世子 「茶粥の記」
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