...癆症(ろうしょう)病みの人が彼の血を饅頭に(ひた)して食った...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...ああいう血饅頭はどんな癆症(ろうしょう)にもきく」華大媽は「癆症」といわれて少し顔色を変え...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...背髓癆ださうです...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...それが癆核(ろうがい)に変って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...重い癆咳(らうがい)で到頭去年の暮死んでしまつたといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い癆咳(ろうがい)を患って寝ているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その吉田屋の総領の彦次郎という好い息子が癆症(ろうしょう)で死んだのは去年の暮だ――もう半歳になりますね」障子の外の清々(すがすが)しい青葉を眺めながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...年は三十五で病氣は三年も前から床に就いて居る長い間の癆咳(らうがい)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癆症(らうしやう)になるといけないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癆症(らうしやう)の氣味で三月も起きません」「それは氣の毒だな」「毎日夕方から熱が出るんださうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は骨髄癆になっていない自分をつたえたくて一方の事実を糊塗したようになり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...癆(ろう)を恐れ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...――御亭主という人が癆(ろうがい)病みで...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...また別に人をお遣わしなされて日本中にありとあらゆる癆(ろうがい)のお薬をお求めになりました...
夢野久作 「名娼満月」
...「月江殿には不治の癆であると仰っしゃいますか」久米之丞は...
吉川英治 「江戸三国志」
...癆の特徴じゃからしかたがない」「しかし...
吉川英治 「江戸三国志」
...この地にて癆と呼ぶ肺器の病はいえざることなし――と」「しかし御隠家様...
吉川英治 「江戸三国志」
...癆咳(ろうがい)を癒(なお)さねばいかんぞ...
吉川英治 「松のや露八」
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