...「癆咳の頬美しや冬帽子」「惣嫁指の白きも葱に似たりけり」――僕は蛇笏の影響のもとにそう云う句なども製造した...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...伊勢屋の息子は五年がかりの癆症(ろうしょう)がケロリと治って嫁を貰い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重い癆咳(ろうがい)でとうとう去年の暮死んでしまったというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...持病の癆咳(ろうがい)が重くなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長い癆咳(らうがい)を患(わづら)つて寢て居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癆症(らうしやう)だと聽いて居りますが」病身の上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三年まえに癆(ろうがい)で倒れたが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...――御亭主という人が癆(ろうがい)病みで...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いつか癆(ろうがい)にかかっていたんです」「いいえもう少し」おしのはなにか云おうとする源次郎を遮って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そんな虚言を構えて、自分に断念させようとする千蛾の腹ではないかとも思って、少しひがみを持ちながら、「仰せではござるが、あの健康そのものの月江殿が、癆なんて、そんな御病気であるはずはございますまい」と開き直りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...癆必治(ろうがいひつじ)の処方が立派に記されてあるではないか」「な...
吉川英治 「江戸三国志」
...鶏血草の花……ピオの墓……夜光の短刀……癆の薬草」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの癆咳(ろうがい)の病のかげが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...癆咳(ろうがい)もちで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...癆咳病(ろうがいや)みですから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...癆咳の女の姿と、食慾をそそる筍飯の香りを、頭の中に錯綜(さくそう)させながら、源内はサラサラと後をつけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...凄艶な癆咳(ろうがい)の女と刀の姿とが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また癆咳(ろうがい)のほうがよくないのではないかな?最初にこういう考えが頭へのぼる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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