...丁度瘧(おこり)にでも罹(かか)った様に...
江戸川乱歩 「双生児」
...まだ六時間とたたねえ前に瘧(おこり)をやって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...余は淡路町の下宿に「大文学者」という四字を半紙に書いて壁に張りつけながら瘧(おこり)を病んでうんうん言っていたことがあった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...永く瘧に悩む人を助けんと言いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかの病気でも瘧と書いて願いさえすれば治る...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然も聖覚も共に瘧病が落ちたとのことである...
中里介山 「法然行伝」
...瘧(おこり)落(お)ちたやうでさあはあ...
長塚節 「土」
...瘧(おこり)にかかったようにブルブルと両手を震わせながら...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...すこし疲れてるようだから」花はまるで瘧(おこり)に憑かれたように...
久生十蘭 「魔都」
...」人生は猶瘧(ぎやく)のごとくである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それと同時に正道は瘧病(おこりやみ)のように身うちが震(ふる)って...
森鴎外 「山椒大夫」
...瘧(おこり)と申すご持病があったのです...
吉川英治 「私本太平記」
...また俄に左の半身が萎(な)え痺(しび)れてくるような奇病にござりまして」「瘧(おこり)か」「さようかもしれませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...やにわに瘧病(おこり)のような発作で...
吉川英治 「私本太平記」
...そんなに怒れる瘧(おこり)なら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...義貞が瘧(ぎゃく)を病んだのは事実だが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...まるで瘧(おこり)のように...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...幸(さいは)ひに前日来身躰(しんたい)を鍛錬(たんれん)せしが為め瘧疫(ぎやくえき)に罹(かか)るものなかりき...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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