...丁度瘧(おこり)にでも罹(かか)った様に...
江戸川乱歩 「双生児」
...わななきて瘧(えやみ)するかに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...父の看病に京都へ行った時既にこの瘧に経験があるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかるに私は瘧が落ちて間もないのだけれど...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...甚内が瘧(おこり)を患(わずら)い出したということを聞き込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然も聖覚も共に瘧病が落ちたとのことである...
中里介山 「法然行伝」
...瘧(おこり)落(お)ちたやうでさあはあ...
長塚節 「土」
...瘧(ぎゃく)を振い落した人のようにけろりとして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あんな蛸入道(たこにふだう)が瘧(おこり)を患(わづら)つたやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瘧(おこり)が落ちたようにキョトンとしている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まるで瘧(おこり)にでもかかったように慄えていたが...
久生十蘭 「魔都」
...私は瘧(おこり)の発作のようにぶるぶる震えながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...素足のままふところ手をして瘧(おこり)にかかったかのようにがたがた震えている者...
山本周五郎 「柳橋物語」
...瘧(おこり)を慄(ふる)ふ電線にちくちく触(さは)る粉雪よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...瘧(おこり)と申すご持病があったのです...
吉川英治 「私本太平記」
...また俄に左の半身が萎(な)え痺(しび)れてくるような奇病にござりまして」「瘧(おこり)か」「さようかもしれませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...瘧(ぎゃく)妙な噂が立った...
吉川英治 「私本太平記」
...瘧病(おこり)をわずらったことも事実である...
吉川英治 「私本太平記」
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