...その代り村内の出費もこの瘤が村長になるや否や前述のように倍加した...
犬田卯 「瘤」
...」ところが瘤自身は中風の再発どころか...
犬田卯 「瘤」
...サビタ瘤の地袋ばしら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その瘤の先が風呂敷(ふろしき)の結び目の様にキュッとしぼんでいるのは...
江戸川乱歩 「悪霊」
...瘤のようにでこぼこした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...この瘤は、いまから二十年ほど前、お爺さんが五十の坂を越した年の秋、右の頬がへんに暖くなつて、むずかゆく、そのうちに頬が少しづつふくらみ、撫でさすつてゐると、いよいよ大きくなつて、お爺さんは淋しさうに笑ひ、「こりや、いい孫が出来た...
太宰治 「お伽草紙」
...瘤取りの二老人も浦島さんも...
太宰治 「お伽草紙」
...太い瘤々が盛り上っていた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...一年位大学を遅く出るということは一生のことを考えて見るとちっとも損にはならない」と妙に力瘤を入れて落第を礼讃された...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...瘤(こぶ)で埋(うず)まって...
夏目漱石 「永日小品」
...すると大将二の腕へ力瘤を入れて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...他人の頭に瘤(こぶ)をこしらえる奴...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...つまらぬ所に力瘤(ちからこぶ)を入れて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この汪克児(オングル)の恋人は、瘤だ、踊りだ、踊りだ、瘤だ――あっはっはっは! (成吉思汗(ジンギスカン)の気を引き立てようと、滑稽に踊り廻る)成吉思汗(ジンギスカン)は寂しそうに、ぼんやり立って考え込んでいる...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...「瘤の源十」の知らせでもう水戸の討手の人々が来てもよい頃だと思った...
山本周五郎 「新潮記」
...動脈瘤の方はタカが知れておりますよ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...瘤(こぶ)だらけになった蛾次郎と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ここから上は黒い剥き出しの岩の斜面で肋骨のような粗い瘤の付いた氷河が始まっていた――だが挑発的な立方体...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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