...瘤ではないかと思う位である...
芥川龍之介 「上海游記」
...地の中で小さな瘤を作る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...事ここにいたって瘤に対し...
犬田卯 「瘤」
...改めて瘤礼讃の一席を弁じた男を考えた田辺定雄は...
犬田卯 「瘤」
...サビタ瘤の地袋ばしら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この瘤を、どうか、どうかとつて下さいまし...
太宰治 「お伽草紙」
...彎曲(わんきょく)した踝(くるぶし)から土踏まずは瘤(こぶ)のように隆起して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...唇を切っているわ額には変色した瘤があるわで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...坐つた奴等肉瘤(こぶ)で黒くて痘瘡(あばた)あり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...この瘤が最初に氷で蔽われるのが見られた...
中谷宇吉郎 「雪」
...嫉妬ぶかいヘロデにとっては目の上の瘤だったが...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...古山の木樵男が瘤とりし鬼なつかしや舞はむともども...
萩原朔太郎 「短歌」
...小彎部及び前壁に隆起著大なる腫瘤性癌...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...まるで眼の上の瘤みたいに片わきに鎮坐まします山の神の婆あの前ではあるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ズイドウ虫や瘤穴(こぶあな)の痕(あと)が夥(おびただ)しくて...
牧野信一 「鬼涙村」
...トテモ八釜(やかま)しい瘤(こぶ)なんだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうしたら僕の心臓の大動脈の附根に巨大(おおき)な動脈瘤というものがある事が発見されたのです...
夢野久作 「冥土行進曲」
...側には巨(おお)きな樹が根瘤(ねこぶ)を張っていた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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