...この瘤の献身的な強圧のお蔭を被って滞りなく小作米を取り立てていた...
犬田卯 「瘤」
...「瘤のとこで今夜『お日まち』があるんだ...
犬田卯 「瘤」
...二つの瘤(こぶ)がある...
海野十三 「キド効果」
...頭に大きな瘤(こぶ)をこしらえて休めもないじゃないか」「いや、これも、軍曹にならったわけでありますが、さすがに上官の瘤は、自分の瘤よりも、一まわりずつ大きいのでありますな」「ばかをいえ」こう、へらず口が、どんどん出るようでは軍曹も一等兵も、瘤こそ作ったが、まず元気はもとにもどったものと思われる...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...威勢のよい久米の人々が瘤大刀の石大刀でもつてそら今撃つがよいぞ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その瘤に対して何の関心も示してくれない...
太宰治 「お伽草紙」
...こなひだの瘤をかへしてやつてくれ...
太宰治 「お伽草紙」
...瘤取りの二老人も浦島さんも...
太宰治 「お伽草紙」
...この瘤取り物語から...
太宰治 「お伽草紙」
...中に木の瘤のやうな顔をした婆がゐて...
永井荷風 「来訪者」
...扇屋の若い者などは空しく力瘤(ちからこぶ)を入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...眞急な崖へ瘤(こぶ)のやうにいくつもぼくぼく出た所に...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...戦が済んでからその有様を見ていた者がウィリアムの腕には鉄の瘤(こぶ)が出るといった...
夏目漱石 「幻影の盾」
...依然として背中(せなか)へ瘤(こぶ)をこしらえて突っ立ったままであるそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの薄情なお艶がペラペラ喋舌(しゃべ)った事ですから」「薄情な女がいちばん結構な証人になるわけだな」「お蔭でお神楽の清吉は馬鹿を見ますよ」ガラッ八は妙なところへ力瘤(ちからこぶ)を入れます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ズイドウ虫や瘤穴の痕が夥しくて...
牧野信一 「鬼涙村」
...私は決して」「おまえ額に瘤(こぶ)を出してるな」右衛門は眼を光らせて...
山本周五郎 「思い違い物語」
...青物両市場の大問屋全部が懸命の力瘤(ちからこぶ)を入れた...
夢野久作 「近世快人伝」
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