...凸凹(でこぼこ)の瘤頭を臆面もなく天日に曝して居るし...
石川啄木 「漂泊」
...彼もまた瘤の腕力によって自分の金庫を――整理すれば空っぽにならなければならぬそれを護ってもらいたいのだ...
犬田卯 「瘤」
...席につくと村長は大きな瘤をさらに大きく張ってどかりと正面の椅子につき...
犬田卯 「瘤」
...眼上(めのうえ)の瘤(こぶ)を払ひしに等し...
巌谷小波 「こがね丸」
...よしや大勢の人がはいつていても威勢のよい久米(くめ)の人々が瘤大刀(こぶたち)の石大刀(いしたち)でもつてやつつけてしまうぞ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...蓬亭は力瘤の這入つた左の腕をウンと突き出して右の手に石のやうに固く丸めた手拭を握つてしつ/\と洗つてゐたが...
高濱虚子 「俳諧師」
...お父さんの瘤は、どうしてそんなに赤いのかしら...
太宰治 「お伽草紙」
...お爺さんの瘤が一夜のうちに消失してゐるのを見てとつて...
太宰治 「お伽草紙」
...唇を切っているわ額には変色した瘤があるわで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...そうして瘤附(こぶつき)との異常な形体が...
中里介山 「大菩薩峠」
...第39図に示した兎の腹毛の瘤に氷が附着して...
中谷宇吉郎 「雪」
...その各片はデッキの鋳瘤(いこぶ)のように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...つまり瘤付きである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ハッハッ」「やはり……その動脈瘤の治療で……」「ナアーニ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...動脈瘤じゃありませんよ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...ふわりと宙(ちゅう)へおよがせて冠桜(かんむりざくら)の根瘤(ねこぶ)のあたりへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...瘤山(こぶやま)の瀬をグルリと柵(さく)でめぐらしてあるからである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...力瘤(ちからこぶ)を入れた両腕の先に握っていた――多くの眼が輝いていた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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