...其或者は俺の理解を強制して瘤の如く俺の頭の一角に固著した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...要(ようす)るに只だ外部の事にのみ力瘤が入れられたのであつた...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...「瘤のとこで今夜『お日まち』があるんだ...
犬田卯 「瘤」
...しようもないところに力瘤(ちからこぶ)を入れ...
井上円了 「おばけの正体」
...大(おおい)に得意になって瘤の塊(かたまり)がハチ切れそうな声を出した...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...この瘤取りの話に限らず...
太宰治 「お伽草紙」
...お爺さんの瘤が一夜のうちに消失してゐるのを見てとつて...
太宰治 「お伽草紙」
...どっちり腹で語る義太夫にも力瘤(ちからこぶ)は入らず...
徳田秋声 「縮図」
...小林勇氏が大変力瘤(ちからこぶ)を入れてくれて...
中谷宇吉郎 「雪」
...この瘤が最初に氷で蔽われるのが見られた...
中谷宇吉郎 「雪」
...瘤(こぶ)だらけの柘榴(ざくろ)の枯枝(かれえだ)と...
夏目漱石 「それから」
...やがて二の腕へ力瘤(ちからこぶ)が急に出来上がると...
夏目漱石 「二百十日」
...それほど力瘤(ちからこぶ)を入れるならお前が埒(らち)をあけてやったらよかろう」平次は少し苦りきります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他人の頭に瘤(こぶ)をこしらえる奴...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...方々を肉の瘤となって移動する...
火野葦平 「花と龍」
...後頭部に瘤をつくったり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...四十度を超えなければ熱瘤の発熱ですといふのは恥かしいくらゐである...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...筋肉が瘤(こぶ)になってもりあがっていた...
山本周五郎 「似而非物語」
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