...又西班牙も瘠せた所として有名ですが...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...地は時を追うてますます瘠せ衰え...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...たくさんの子孫が父祖の土地を受けつぐというふうにいかなかったものかしら? 地味が瘠せていることはすくなくとも低地的な頽敗をまぬがれしめたであろうに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ギューリッキといふ瘠せて帆柱のやうに背の高い亞米利加人の...
高濱虚子 「俳諧師」
...芸術を瘠せさせる性質のものなのである...
戸坂潤 「読書法」
...白峰の北岳などは、もう瘠せ細って、蝋燭めく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...偶々「これやこの天高くしてみんな瘠せ」の一句を得て...
正岡容 「東京万花鏡」
...そして彼らの瘠せかつ病んだ姿態は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『瘠せた国における過剰の人口は一切の災難の中で最大のものでなけれぱならず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある瘠せた未耕地に使用され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...瘠せた川のあひだで何時も一人で遊んだ...
室生犀星 「神のない子」
...瘠せた骨立った犬であった...
室生犀星 「幻影の都市」
...めっきり瘠せてしまったじゃないか...
室生犀星 「香爐を盗む」
...こんな瘠せた銹(さ)び釘みたいなやつは目高の屑みたいだ...
室生犀星 「渚」
...瘠せこけた身体(からだ)に引っかけた羊羹(ようかん)色のフロックコートの襟をコスリ直した犬田博士は顔を真赤にして謙遜した...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...その瘠せ衰えた髯だらけの恩人の姿を見た時に戸若は……ああ……済まない事をした……と思った...
夢野久作 「衝突心理」
...身も心も瘠せ細る三日月の...
夢野久作 「名娼満月」
...瘠せても枯れても足軽の下くらいなご家来も同様...
吉川英治 「剣難女難」
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