...慢りの心が来て瘠せた拳で心の戸を叩くとき(家の外に踊っている人たちの姿が見える...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...みいらのように瘠せ衰えていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...冬中ファキイル僧のように仮死の状態にあったそこらの木々の瘠せかじけた黒い枝には...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あまりにも瘠せおとろえたこの老婆のほうです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...この人の方はわたくしより持てそうですわねえ」さてその猫ちゃんは? 彼女は前よりも瘠せて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...肋骨(あばら)みな瘠せ軍鷄(しやも)の如くに叫べるを聽く...
萩原朔太郎 「氷島」
...瘠せおとろえて往った...
林不忘 「あの顔」
...眼を伏せてしずまっている冬亭の肩の瘠せが...
久生十蘭 「西林図」
...太郎はげっそりと瘠せて寄宿舎へ帰ると...
久生十蘭 「母子像」
...すこし瘠せたようだが――...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...彼らの腕や脛や腿は瘠せているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...土地がより瘠せている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある瘠せた未耕地に使用され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...さて霜どきの蝗(バッタ)のように瘠せたからだを身構えることによって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...こんな瘠せた銹(さ)び釘みたいなやつは目高の屑みたいだ...
室生犀星 「渚」
...瘠せ枯れた生白(なまじろ)い手には細い...
夢野久作 「人間レコード」
...倒れているのは瘠せコケた中年男だが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この貧乏な瘠せおやじが...
夢野久作 「爆弾太平記」
便利!手書き漢字入力検索