...烈しき日に燒かれたるカムパニアの瘠土に比ぶるときは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...細つこい瘠せ身代でゐながら些と海軍力のあるのを鼻に掛けて東洋の猟場にチヨツ掻(かい)を出し中原(ちうげん)の大豚(おほぶた)の分配(わけまへ)を取らうと小癪な所為(まね)をする所は...
内田魯庵 「犬物語」
...地は時を追うてますます瘠せ衰え...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...眼のするどい瘠(や)せがたの青年であった...
太宰治 「古典風」
...見る陰もなく瘠(や)せ衰えて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...先生の顔は髯(ひげ)と共に日ごとに細長く瘠(や)せこけて来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...瘠我慢(やせがまん)のつけ景気(げいき)のごとく響いたか...
夏目漱石 「坑夫」
...だいち顔がちっとも瘠(や)せていないじゃないか」などといって帰るものがあった...
夏目漱石 「こころ」
...隊長は案外見立のない瘠せ男だが...
羽志主水 「監獄部屋」
...「食糧がないから瘠せたのです」彼はあたりまへのことを返事したつもりだつたが...
原民喜 「氷花」
...身体も為めに瘠(や)せ衰(おとろ)うる程の次第なれば...
福沢諭吉 「新女大学」
...その瘠我慢(やせがまん)こそ帝室(ていしつ)の重きを成したる由縁(ゆえん)なれ...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...「芸」に瘠するの思いさえした...
正岡容 「小説 圓朝」
...其東側から登りかけて居る絲瓜は十本程のやつが皆瘠せてしまうて...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...片づきすぎて瘠せたような生活にならないだけ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「これ」白エプロンの瘠せた娘が...
山川方夫 「その一年」
...瘠せ枯れた生白(なまじろ)い手には細い...
夢野久作 「人間レコード」
...苦痛に瘠せた蒼白い顔をわずかにこっちへ向けた...
吉川英治 「剣難女難」
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