...」と瘠(やさ)がみし毛むくぢやらなる嬌笑(ほくそゑみ)つとこそよよめ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...冬中ファキイル僧のように仮死の状態にあったそこらの木々の瘠せかじけた黒い枝には...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あまりにも瘠せおとろえたこの老婆のほうです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...仙人は瘠(や)せた手をあげて...
田中貢太郎 「仙術修業」
...空地(あきち)と云っては畑の中程に瘠(や)せこけた桑樹と枯れ茅(かや)枯れ草の生えたわずか一畝に足らぬ位のものであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...芸術を瘠せさせる性質のものなのである...
戸坂潤 「読書法」
...そんな瘠(やせ)っこけた腕でできる稼業(かぎょう)じゃねえ」自分はだまっていた...
夏目漱石 「坑夫」
...瘠せ細って死んで行くのを...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...眼を伏せてしずまっている冬亭の肩の瘠せが...
久生十蘭 「西林図」
...焦慮瘠身(そうしん)幾時間ののち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...なおその独立を張(はり)て動かざるは小国の瘠我慢にして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...立国の要素たる瘠我慢(やせがまん)の士風を傷(そこな)うたるの責(せめ)は免(まぬ)かるべからず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...其東側から登りかけて居る絲瓜は十本程のやつが皆瘠せてしまうて...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...瘠せ形でどちらかというと蒼い田沢の青年の顔が...
「海流」
...母さまが瘠せほそれるまで...
室生犀星 「忘春詩集」
...かれは街路樹のやうに瘠せこけて...
室生犀星 「星より來れる者」
...姉はお嫁前とは瘠せていたが...
室生犀星 「幼年時代」
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