...魂(たま)も瘠(や)せぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...瘠(や)せたブロンヂンの...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...わたしはある瘠せたニムロデ〔創世記に出ている猟師〕で...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...少年の瘠(や)せた肩に手を掛けて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...その瘠せ衰えた様子の物凄さとの点であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...瘠(や)せても枯れても田山白雲が...
中里介山 「大菩薩峠」
...瘠(や)せた両肩を聳(そび)やかして...
夏目漱石 「野分」
...体格はやや瘠せ気味で...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...一人の男の瘠せて怒った肩は窃に或る表情を見せてゐた...
原民喜 「三人」
...太郎はげっそりと瘠せて寄宿舎へ帰ると...
久生十蘭 「母子像」
...他の一人は背広の上に古風なインバネスを羽織った、瘠せた背の高い、何から何まで黒ずくめの陰気な人物...
久生十蘭 「魔都」
...その家の開運(かいうん)は瘠我慢の賜(たまもの)なりというべし...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...先代の関三十郎を瘠せさせたやうな顔の細長い背の高い男であつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...めっきり瘠せてしまったじゃないか...
室生犀星 「香爐を盗む」
...五日見ない間に非常に瘠せ込んで...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...こんなに瘠せてしまっては……」友は手を布団(ふとん)から出して擦って見せた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...瘠犬がちよろつき...
室生犀星 「星より來れる者」
...葬儀が済んでから一週間も経たぬうちに見る眼も気の毒なくらい瘠せ衰えてしまいました...
夢野久作 「霊感!」
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