...「戸沢(とざわ)さんは何だって云うんです?」「やっぱり十二指腸の潰瘍(かいよう)だそうだ...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...および肝臓膿瘍の症状および進行を正確に記載したこと...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...またいつであったか一度は潰瘍(かいよう)の出血らしいものがあったという話を聞いているから...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...上顎腫瘍で、片目を手術した、おばあさんかい」「そうですの...
外村繁 「落日の光景」
...それは潰瘍(かいよう)や疣(いぼ)などから顔をそむける外科医のごときものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...痩せた・目の大きい・腹ばかり出た・糜爛性腫瘍(フランペシヤ)だらけの兒である...
中島敦 「環礁」
...胃潰瘍とか、十二指腸潰瘍とか、慢性腹膜とか、いろいろの診断があったが、結局長期の療養が必要であることは観念していた...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...さよう潰瘍(かいよう)ではこれまで随分多量の血を止(と)めた事もありますが……と云う杉本さんの返事が聞えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...向うの外(はず)れにいた潰瘍患者(かいようかんじゃ)の高い咳嗽(せき)が日(ひ)ごとに薄らいで行くので...
夏目漱石 「思い出す事など」
...潰瘍の陰に、死という怖いものが潜(ひそ)んでいるかのように...
夏目漱石 「行人」
...このような方法で異物を取り出し、膿瘍を開き、乱切りや瀉血を行った...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...野獣に取り囲まれ、すべての相異なる天候や、汚くしばしば食物欠乏に曝されている放浪者たち、これらの荒々しい狩猟者や漁師は、傷害だけでなく、すべての虫食い、寄生虫、腫瘍、皮膚病、カタル、内蔵の炎症、発熱、毒、に曝されていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...腹の病気(この中にたぶん赤痢がふくまれる)、腸管寄生虫、直腸炎、痔、上腹部の病気、心臓病、頭痛、排尿痛、消化不良、頸の腫脹、咽喉痛、肝臓病、約30の眼の病気、鼻、耳、歯の病気、腫瘍と膿瘍...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...教科書は確かに主として腫瘍の摘出を述べている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...大彎部及び体部に滲透性潰瘍...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...○胃潰瘍には刺撃性の食物を禁ず...
村井弦斎 「食道楽」
...戰前から二度も入院した胃潰瘍の爲...
室生犀星 「巷の子」
...持病の胃潰瘍のほか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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