...下腹部(したはら)の底が少し宛(づつ)痺れる様に痛み出した...
石川啄木 「鳥影」
...顔が」「痺れるようでござりました」お岩はそう云いながら蚊帳の裾をめくって出て来た...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...心臓が痺れるような思いをして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...痺れるほど力をこめ...
豊島与志雄 「霊感」
...あるいは麻痺れるので眼が覚めるのかも知れなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...聴いてゐてさへも身の痺れるやうな寂しい遣瀬ない声...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...観桜会とかで足が痺れる程...
林芙美子 「朝夕」
...痺れるやうな落ちぶれかたの方が...
林芙美子 「暗い花」
...耳も痺れるほどがんがんと鳴りだした...
久生十蘭 「金狼」
...その辺が痺れるようだッた...
久生十蘭 「湖畔」
...痺れるような眠りのなかで夢を見た...
久生十蘭 「虹の橋」
...手足の痺れるのを感じ...
火野葦平 「花と龍」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...一時間、酒が切れると、すぐ手がふるえ、舌が痺れる、よるべないその頃のアル中の私、重ねて言うが、明日の知れない、人生いとも暗澹(あんたん)のその頃の「私」だったのだった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...痺れるだけ痺れさせて置く氣だ...
三島霜川 「昔の女」
...痺れるような歓びといっしょに...
山川方夫 「愛のごとく」
...右手の先が少し痺れるだけで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...彼は痺れるような眠りのなかで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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