...其人はわし達を神の僧侶と思ふよりは寧ろ涜神の痴者(しれもの)が経帷子(きやうかたびら)を盗む者と思つたに相違ない...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...(明治四十五年四月二十三日夜)三太郎の日記一 痴者の歌1世の中に出來ない相談と云ふ事がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分はせめて痴者の歌をきいて涙を流したいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...これ実に白痴者なるかを疑いつつ...
泉鏡花 「海城発電」
...儒者といえば呆痴者(あほう)の異名の如く思わせたものだが...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...皆痴者(ばかもの)の揃いですからね...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...いと大いなる害毒をわれに与へし痴者(しれもの)なり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...世の中のあらゆる痴者の運命を――當然受くべきだつたのだが――私も持つてゐたんですね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...痴者を威(おど)そうとするものだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「呆痴者(うつけもの)めが! この勝負が予断できぬか...
吉川英治 「剣難女難」
...底の知れぬ呆痴者(たわけもの)めが...
吉川英治 「剣難女難」
...いやはや呆れ果てた呆痴者(たわけもの)...
吉川英治 「剣難女難」
...そこな呆痴者(たわけもの)めが...
吉川英治 「剣難女難」
...王の寵姫に冠の纓をもぎ取られた痴者(ちしゃ)です」と...
吉川英治 「三国志」
...あの有頂天(うちょうてん)な痴者(しれもの)どもを...
吉川英治 「私本太平記」
...この白痴者(しれもの)! ここをいずこと心得(こころえ)ておるのだ」「オオ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あきれた呆痴者(うつけもの)だ...
吉川英治 「平の将門」
...……何たる痴者(ちしゃ)...
吉川英治 「源頼朝」
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