...興録の持って来た薬びんから薬を半分がた痰壺(たんつぼ)に捨てた...
有島武郎 「或る女」
...痰壺(たんつぼ)だけは...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...その隅っこに白い瀬戸製の痰壺が置いてあった...
海野十三 「深夜の市長」
...もうその女の子は痰壺の上にチョコンと無造作に腰を下し...
海野十三 「深夜の市長」
...例の白い瀬戸物の痰壺のところへとんで行くと...
海野十三 「深夜の市長」
...孔子は色々難(むつか)しい事を聴かせて呉れる上に滅多に金を貸せなぞ言はないから)何を忘れても痰壺だけは用意しておく事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...自分は痰壺と知らずにしたのではありませんでした...
太宰治 「人間失格」
...『痰壺のその顔へ吐いてやれ』といふ句や...
種田山頭火 「行乞記」
...三角の痰壺のような古ぼけた縁反帽(ふちそりぼう)の下...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...手に痰壺(たんつぼ)をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...痰壺のような白い陶器の飾りがある...
火野葦平 「花と龍」
...「この頓痴気野郎が」と云ひ様足許近くに置いてあつた痰壺を取上げて判官目がけて投げつけた...
平出修 「逆徒」
...と痰壺へ吐(はき)落し...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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