...胡瓜の事を思ひ出すにつけて、赤痢の事や、今朝の昇汞(しようこう)の事がぐら/\と一緒くたになつて、頭の中をかき廻したので、今までの透きとほつた気分は滅茶苦茶にされて、力三も今時分はきつと腹痛を起して、皆んなに心配をかけて居はしないかと云ふ予感、さては力三が胡瓜を食べた事、お末も赤坊も食べた事を苦しまぎれに白状して居はしないかと云ふ不安にも襲はれながら、恐る/\家に帰つて来た...
有島武郎 「お末の死」
...屹度赤痢になるといふのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...コレラにおける虚脱は単に下痢および嘔吐の結果ではないとしばしば論議されてきた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...昨年の秋にクロイドンでは下痢が広がり...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...―――」「大腸カタルか赤痢らしゅうございます」「電話でも懸って来たん」「はい」「あんた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もし赤痢と云うことに極まったら何とか処置を考えなければならないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「やっぱり赤痢らしゅうございます...
谷崎潤一郎 「細雪」
...五十三歳で痢病(りびょう)で死んだとあるのだから別に不思議はないようなものゝ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...下痢...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...赤痢によく似た下痢をする...
永井隆 「長崎の鐘」
...めまいで苦しみ、6つの症状、すなわち、咳、下痢、側痛、しわがれ声、食欲不振、熱、にかかった患者、または熱、咳、出血、の3症状の患者を、有名になりたいいかなる医師も、治療してはいけない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...赤痢全快山本八三父子が帰京するとて来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その時獄中の人一斉に大腹痛大下痢を催したと書いた...
南方熊楠 「十二支考」
...生(なま)の果物でもあれは赤痢の新療法に使用される位有益です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...子供が赤痢で辻町の大塚病院に入院していて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...マサ子が疫痢になつたと...
横光利一 「書翰」
...ぼくの下痢には効いたがね」説明すると「それ...
吉川英治 「折々の記」
...有馬とぼくの下痢症とは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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