...彼女は彼を痛罵した...
...父親に痛罵されてしまった...
...痛罵に耐えかね、涙を流していた...
...上司に痛罵されて、落ち込んでいた...
...インターネット上で痛罵合戦が起こった...
...2――は例によつて女性を痛罵してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その否定が涙もつまる極端な痛罵冷笑の變態となつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人類に対する痛罵(つうば)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...彼は特にヒポクラテスを痛罵した...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...農商務省の無策を痛罵してやまなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...居士の晩年に於ける言行は何物に対しても痛罵骨を刺すものであったが殊に余らに対しては最も峻烈(しゅんれつ)を極めていた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...軟弱外交(之が日本の外務省に関する伝説である)を文書で痛罵する者もあるというわけだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...嚮に閣下の属僚等が不忠不臣の賊子とまで痛罵したる伊藤侯に対して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...幸田露伴先生宴会の愚劣なるを痛罵(つうば)し宴席の酒を以て鴆毒(ちんどく)なりと言はれしが世の人の心はまたさまざまなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...嘗て三田に在るの時評議員会議の一篇を公にして教育家を痛罵し米国より帰り来るや当世の新聞記者を誡め教うる文をつくる...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...教育者として漫りに金錢に拘泥することの陋劣なるを痛罵した時に...
長塚節 「教師」
...一体に夫に対しては常に彼の社会的地位が低いことを痛罵(つうば)するくせに...
中村地平 「南方郵信」
...贅六根性を痛罵したところが氣に入つたと稱讃して來るのもある...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...貴公は馬鹿だぞ」などと云つて痛罵を始める...
吉井勇 「青春回顧」
...さんざん痛罵(つうば)されていた...
吉川英治 「三国志」
...またそちと同様の宿老ながら、柴田修理亮勝家(しばたしゅりのすけかついえ)は、すすんで北国攻めに当り、難治の地に苦労しているのを何と思う」と、痛罵を加え、その上、「汝のような者が、信長の統業下にあることは、世間のうたがい、物笑い、日本にとどまらず、明国(みんこく)、高麗(こうらい)、天竺(てんじく)、南蛮(なんばん)までの恥さらしである」とまで極言しているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...眦(まなじり)をさいて痛罵し...
吉川英治 「平の将門」
...そして両者が漫然と水に油の並存をつづけてゐることを痛罵してゐる...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??