...未だに真に八紘一宇の大理想を信仰し得ないものが少なくないのは誠に痛嘆に堪えない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...将来この地において我らの統率者たるべき英偉の資質をもってこの夭折(ようせつ)を見たることは我らの痛嘆措かざるところ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...吾人の平素痛嘆する所なるが...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...痛嘆すべきこの二つの歴史は...
永井荷風 「海洋の旅」
...いかに痛嘆しておられたかは...
永井荷風 「西瓜」
...翁の痛嘆がかかる諧謔の様式を探つて哀しく可笑しく表現されてゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...そしてついに吾々全部がまさに痛嘆すべき大害...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今は進退きわまったか」玄徳が痛嘆すると...
吉川英治 「三国志」
...機微の妙を知らないような大将と共に城を同じゅうするとは、何たる武運の尽きか、と痛嘆した...
吉川英治 「三国志」
...そのような英雄児が、この片田舎にもあろうとは」と、痛嘆して、自身、軍容をあらためて、他日、慎重に城へ迫った...
吉川英治 「三国志」
...痛嘆を禁じえない...
吉川英治 「私本太平記」
...かれがもらした痛嘆(つうたん)のおわるかおわらぬうち...
吉川英治 「神州天馬侠」
...痛嘆せずにおられません」「筑前筑前」信長は気に入らない顔を示して...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして心からその至難を痛嘆した...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康として、このぬかりはあるまじきこと」と、痛嘆をもらした...
吉川英治 「新書太閤記」
...その痛嘆を書きつけているがごときものが...
吉川英治 「新書太閤記」
...呉用の痛嘆とその後悔の言へ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時代のせいもあるが、年少すでに童色(どうしょく)を談じ、小身者(しょうしんもの)はよく猥褻(わいせつ)をささやくので、それと語るのを歓び、歌舞伎のまねをしていつのまにか三味線を覚えたり、また、鷹野(たかの)にでも行く時は、天鵞絨(ビロード)の襟にふくら雀の紋を金糸(きんし)で縫わせたのを着て、見よがしに歩いてみたり――なにしろ藩中では、いや他藩までも、(権現さまのお孫にも、とんでもないお胤(たね)があるものではある)と、悪評やら、痛嘆やら、ひどくいわれたものであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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