...その創痍に堪へる為には...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
......
石川啄木 「一握の砂」
...身体(みうち)の痍(きず)を舐(ねぶ)りつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...深痍(ふかで)になやむ黄金丸をわが背に負ひつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...和殿は昨日彼の痍(きず)のために...
巌谷小波 「こがね丸」
...痍(きず)に悩める胸もどき...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...さうした生やさしい心の傷痍ではなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...バチラーさんにしても、永田方正さんにしても、開拓者としての功績はまことに偉大なものがあるのでありますが、進んだ今のアイヌ語学の目から見れば、もうその人たちの著書は、欠陥だらけで、満身創痍、辛うじて余喘を保っているにすぎない程度のものなのであります...
知里真志保 「アイヌ語学」
...鮮血のにじむ隙(すき)もない深い痍(きず)であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...それと共(とも)に一日(にち)でも斯(か)うして時間(じかん)を空費(くうひ)する自分(じぶん)の瘡痍(きず)に就(つ)いて彼(かれ)は深(ふか)く悲(かな)しんだ...
長塚節 「土」
...まあだ壯(さかり)だからそんでも何處(どこ)へか拵(こしら)えたかえ」輕微(けいび)な瘡痍(きず)を餘(あま)りに大袈裟(おほげさ)に包(つゝ)んだ勘次(かんじ)の容子(ようす)を心(こゝろ)から冷笑(れいせう)することを禁(きん)じなかつた醫者(いしや)はかう揶揄(からか)ひながら口髭(くちひげ)を捻(ひね)つた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は自分(じぶん)の瘡痍(きず)が輕(かる)く醫者(いしや)から宣告(せんこく)された時(とき)は何(なん)となく安心(あんしん)されたのであつたが...
長塚節 「土」
...二佐伯氏は南京(ナンキン)の戦争で失明した名誉ある傷痍(しょうい)軍人である...
久生十蘭 「キャラコさん」
...……それから不埓(ふらち)にも傷痍(しょうい)軍人になりすまして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...母の死が私に与えた創痍(そうい)も殆んどもう癒(いや)されたように思い慣れていたこんな時分になって...
堀辰雄 「三つの挿話」
...体中に掻(か)きむしったような痍(きず)の絶えない男の子であるから...
森鴎外 「カズイスチカ」
...自身も満身に創痍(そうい)をあび...
吉川英治 「新書太閤記」
...匈奴(きょうど)の南下に侵された歴史の古い痍跡(きずあと)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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