...病身で家にいる友達に、お見舞いの言葉を送りました...
...彼女は病身だが、仕事も休まずに頑張っている...
...勉強や仕事で疲れ果てたら、病身になることもある...
...病身の祖母が欲しいと思っている本を買ってあげました...
...病身でも、日頃からの適度な運動は健康にも大切です...
...病身ながら、鶴吉は若い丈けに気を取り直して、前よりも勉強して店をしたが、籠(こ)められるだけの力を籠め切つて余裕(ゆとり)のない様子が見るに痛(いた)ましかつた...
有島武郎 「お末の死」
...細君は混血児で目の色のちがった子供がおり、主人は病身、なんとなく活気のない店だった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...春三郎は此手紙を見て文太郎が今度の下宿屋で最後の一戰を試むる積りで居ながらも多勢の子供と病身な嫂とを控へて居て心細く思つて居る容子をあり/\と想像した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...病身であつた母親は...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...病身らしい背の高い姉娘(この娘は...
太宰治 「人間失格」
...彼女の怠惰、家の中の乱雑、服装(みなり)のだらしなさ、彼らの注意にたいする馬鹿ていねいな冷淡さ、たえざる笑顔、夫の死に接しても乱されない晴やかさ、娘の病身、店の不景気、または、いかなることがあっても、その慣れきった習慣を、いつもののらくらさを、少しも変えないでやってゆく日々の生活の、細大ともどもの退屈さ加減――彼女の万事が、彼らの気色を害した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芝田さんの奥さんが病身で...
豊島与志雄 「白い朝」
...そんなことを何遍もやつてるうちに私はお嬢さんがほつそりとしてどこか病身らしいのをみてなんとなく気にいつてしまつた...
中勘助 「銀の匙」
...そんなところへ何しに行ったんだ」「長年の心願で、竹生島の弁天様へ琵琶を納めてえと、こういう人があったから、それが、病身で、盲目(めくら)なんだ、そこで、おいらが、ひとつその舟を頼まれてやりてえという気持になったんだが、舟はなし、銭はなし……」「うむ、うむ」「そこで、ふと考えついたのは、この間、お前さんが、ここで、小舟の上で釣をしておいでなすったね、今日もまた、いるかも知れねえと思って、いたらひとつ頼んで、その舟を貸してもらいてえと、こう思って飛んで来て見るとな、人はいねえけれど、舟はある、大きな声をしてお前さんを呼んでみたが返事がねえ、暫く待っていてみたが、音沙汰(おとさた)がねえから、黙ってあの舟を借りちゃった」「うむ、よしよし、それでよし」浪人は鷹揚(おうよう)に肯(うなず)いてのみいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは跛者(びつこ)で病身で――此上もなく美しいお糸の脅(おび)え切つた姿ではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お内儀さんは?」「お氣の毒なことに病身で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病身ではあったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は最初一目見た時からあの子が憎らしかつた――病身らしい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...病身勝な白い服の似合ふ子は青緑...
三岸好太郎 「ロマンチツクな絵本」
...老母と病身の弟があって家計も貧しく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...大枚の金子(きんす)を病身の兄御にことづけた……という事が又...
夢野久作 「斬られたさに」
...非常な病身である上...
吉川英治 「剣難女難」
...彼女(あれ)こそ病身なんですが...
若山牧水 「一家」
便利!手書き漢字入力検索