...病苦に面して生悟(なまざと)りを衒(てら)はず...
芥川龍之介 「病中雑記」
...今の病苦から半分だけでも解放されたら...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...この気持はやがて病苦の解脱でもあるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...私は漸く妹の病苦よりも金銭を先に云う彼が憎くなってきた...
「草藪」
...病苦老衰ヲ感ズル事無クシテ死セリト云フ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...怠窟な病床に長い病苦を忍んでゐることを思ふと...
徳田秋聲 「老苦」
...病苦の無辜(むこ)な原因者にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...病苦の刺々を包みこむふんわりした真綿みたいでなければならないのだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...病苦の中にある母に向っても...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...彼(かれ)のさういふ意志(いし)は長(なが)い月日(つきひ)の病苦(びやうく)に嘖(さいな)まれて僻(ひが)んだ女房(にようばう)の心(こゝろ)に通(つう)ずる理由(わけ)がなかつた...
長塚節 「土」
...美しい容貌(ようぼう)の下に包んでいる病苦とを想像した...
夏目漱石 「行人」
...重い病苦を負っているものの絶え間なき不愉快さに...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...病苦はあのとき家の棟(むね)をゆすぶった...
原民喜 「鎮魂歌」
...しかも病苦と戦いながら...
穂積陳重 「法窓夜話」
...源氏は病苦からまったく解放されたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病苦がありながらも御息所はうやうやしく宮をお取り扱いした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病苦はあなたから去ったように見えるのを私は喜んでいますのに」こう言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...作品への失望と病苦の君とに...
芝不器男 「不器男句集」
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