...渠らは空想にばかり俘(とら)われて夢遊病的に行動する駄々ッ子のようなものだから...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...病的に頭脳が発達していたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...益々病的に不気味になってゆく...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...病的に過敏になされて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はそのなかを夢遊病的に彷徨し...
豊島与志雄 「情意の干満」
...それにしても病的に醜い顔や...
中村地平 「悪夢」
...ジョヴァンニの考えは確かに一種の病的になったであろう...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...小兒病的に考へられてはならぬ...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...突発的な病的になりやすい十七八の達に対するので...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...これ以上病的に非人間的になされることが怖い...
三好十郎 「恐怖の季節」
...――だんだん、病的になる、その中ホントの病気になる――そう言う地獄だ、お前の行きつく所は...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...病的に皮肉な顔だちはよく覚えていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...理智の病的に深い人間が...
夢野久作 「巡査辞職」
...話は猫を病的に愛する癖のある隣家のことで...
横光利一 「旅愁」
...鬪病的に體も氣持もつよくなつて...
吉川英治 「折々の記」
...病的にすら見えたが...
吉川英治 「平の将門」
...それも病的にではあるが――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ほとんど病的に感ぜられるほどに捩れている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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