...まづ癩病根絶費に充てることに思ひつき...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...先づ其要素たる貴族の病根を治せざる可からず而も現代貴族の病根の到底治す可からざるを見るに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...病根はどこにあるのか...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...修道院制の病根は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの満身の病根に療養を加えさせて上げたいという...
中里介山 「大菩薩峠」
...病根は足にあるのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実病根は遙か遠い所にあったのである...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
......
野村吉哉 「鉄のシャフト」
...走りものずきになつた末期江戸人の病根で初の字が五百...
長谷川時雨 「初かつを」
...少しも早く病根を摘出しなければ...
久生十蘭 「玉取物語」
...おそらく病根は素地を余りにも精製するそのことから発する...
柳宗悦 「北九州の窯」
...何が病根であるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが少量な特殊な世界への讃美には深い病根が潜む...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分の中にどういう不潔なものや病根があるのか...
横光利一 「旅愁」
...すべてがその病根を語つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...吉平はかれの病根とそれを思いあわせて...
吉川英治 「三国志」
...「ようやくあなたの病根をつきとめました...
吉川英治 「三国志」
...ご持病の病根は、脳袋(のうたい)のうちにあるので、薬を召しあがっても、所詮、病(やまい)に何の効(かい)もないのです...
吉川英治 「三国志」
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