...万病根治桃葉湯と唐めかした...
芥川龍之介 「妖婆」
...吾人は病根を一掃するにあらざれば...
竹越三叉 「深憂大患」
...先づ其要素たる貴族の病根を治せざる可からず而も現代貴族の病根の到底治す可からざるを見るに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...病根はどこにあるのか...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...病根は徐々にしか癒(い)えてゆかず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして現代においてこの二国民がようやくその病根から平癒(へいゆ)し初めたのは一七八九年(訳者注 フランス大革命)の勇健なる衛生法のお陰によってである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...第一編 市街戦一 サン・タントアーヌとタンプルとの両防寨(ぼうさい)社会の病根を観察する者がまずあげ得る最も顕著な二つの防寨は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの満身の病根に療養を加えさせて上げたいという...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実病根は遙か遠い所にあったのである...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...少しも早く病根を摘出しなければ...
久生十蘭 「玉取物語」
...この病根すでに深く骨髄に透入(とうにゅう)し...
箕作秋坪 「教育談」
...故意から来る病根がはなはだ深い...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが少量な特殊な世界への讃美には深い病根が潜む...
柳宗悦 「工藝の道」
...すべてがその病根を語つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...「丞相の病根を癒し奉ろうと心がけて...
吉川英治 「三国志」
...それでは病根も陥落せずにおられまい...
吉川英治 「三国志」
...ご持病の病根は、脳袋(のうたい)のうちにあるので、薬を召しあがっても、所詮、病(やまい)に何の効(かい)もないのです...
吉川英治 「三国志」
...風涎(ふうぜん)の病根を切り除くのでござります...
吉川英治 「三国志」
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