...足跡でもあるかと見たが下駄の跡も素足の跡も見当たらない...
伊藤左千夫 「奈々子」
...それは、いまのこの時代に、もっともっとたくさんあって当然のように私には感ぜられるのだが、しかし、案外、見当たらない...
太宰治 「織田君の死」
...これに立脚して製作し批評しているらしい人は少なくも自分の目にはほとんど見当たらないからである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...しかし近ごろは昔あったような高い籐椅子(とういす)はもうめったに見当たらない...
寺田寅彦 「柿の種」
...そこでさっそくその有名な実を捜したが一つも見当たらない...
寺田寅彦 「沓掛より」
...自分の知る限りまだそうした著書はおろか論文も見当たらない...
寺田寅彦 「相撲」
...金米糖金米糖(こんぺいとう)という菓子は今日ではちょっと普通の菓子屋駄菓子屋(だがしや)には見当たらない...
寺田寅彦 「備忘録」
...彼女はりっぱな理由を見当たらないではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうしても見当たらない...
中谷宇吉郎 「天災は忘れた頃来る」
...一般に見当たらない時代には...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...大金持ちでこれといった成金の秘訣も見当たらないような人物には秘密があって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私はある意味で阿部氏とともに「小林秀雄氏ほど厳粛で純粋な批評家はあまり見当たらないといっていい」ことを認める...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...もしかして記憶障害が始まったのか?ペンが見当たらない...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...「むすこの ねこぬこタムが 見当たらないの...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...全くどこにも見当たらない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ファランと老婆はどこにも見当たらないと俺は言ったぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...中村清二先生を除いては適任者が見当たらない...
武者金吉 「地震なまず」
...うどん屋へ預けて行った子供の姿が見当たらないので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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