...鶏の卵を病夫に抱かせると...
辰野隆 「銷夏漫筆」
...之ヲ以テ或ハ老親ヲ養フモノアリ或ハ病夫ノタメニ薬ヲ買フモノアリ...
永井荷風 「申訳」
...死なんとする病夫(びょうふ)のごとく...
夏目漱石 「草枕」
...病夫浪之助を殺して表へ出た時の着附(きつけ)だったか...
長谷川時雨 「市川九女八」
...国民学校へつとめて病夫と自分の生活をささえ...
宮本百合子 「大町米子さんのこと」
...三日はなお病夫人として寝させて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六条院が病夫人と二条の院へお移りになっていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病夫人を気づかわしくばかり思っておいでになる所へ使いが来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病夫人を他の室へお移しになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五月などはまして気候が悪くて病夫人の容体がさわやいでいくとも見えなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暑い夏の日になっていよいよ病夫人の衰弱ははげしくなるばかりであるのを院は歎き続けておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...満袖清香襲病夫...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...忽使病夫起臥牀...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病夫眠寤日三竿...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病夫況復及衰躬、抃忻恩賜防冬服...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「病夫苦長夜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...登子、母上へおつたえしておけ」その清子は、病夫貞氏と共に、まったく表方には姿をみせず、隠居所の別殿にこもって、近ごろは“日課地蔵絵(にっかじぞうえ)千枚”の発願(ほつがん)に他念もない...
吉川英治 「私本太平記」
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