...船頭は急病人の看護者の如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...福田家には病人の看護やなにかで男手の必要を感じ...
石川三四郎 「浪」
...これは感染を防ぐためと病人の看護の便利のためであった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...妹はかよわい身一つで病人の看護もせねばならず世話のやける姪をかかえて家内の用もせねばならず...
寺田寅彦 「障子の落書」
...とにかく忠実に病人の看護もし...
寺田寅彦 「どんぐり」
...自分の身じんまくもする代りに、病人の看護も、長い間まだしもよくして来た方だとも思った...
徳田秋声 「足迹」
...兎に角忠実に病人の看護もし...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...お春は神妙に病人の看護をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此一面より見れば愚なるが如くなれども、方向を転じて日常居家の区域に入り、婦人の専ら任ずる所に就て濃(こまか)に之を視察すれば、衣服飲食の事を始めとして、婢僕の取扱い、音信贈答の注意、来客の接待饗応(もてなし)、四時遊楽の趣向、尚お進んで子女の養育、病人の看護等、一切の家計内事その事小なるに以て実は大なり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...病人の看護と庭の掃除とどつちが急務であるかといふ事さへ...
正岡子規 「病牀六尺」
...何ほど看護婦が熱心に病人の看護をしても一方から不衛生的な食物を病人に与えられたら看護の労が忽(たちま)ち空(むな)しくなる...
村井弦斎 「食道楽」
...医者から病ちゅう授乳を止められたので、日に三度ずつ乳貰いをして、あとは重湯や水飴(みずあめ)を与えるのだが、それを薄めたり温(あたた)めたりする加減が、男の手ではなかなか旨(うま)くゆかないし、襁褓(むつき)や肌着の取替え、病人の看護、炊事、洗濯など、実際に当ってみるとなにもかも男ひとりの手には余る事ばかりであった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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