...病めるにあらずやとさゝやきぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...お前の主人が頭が病めるといひ出す...
薄田泣菫 「茶話」
...寛は亡妻の病めるや既に不治にして必死たるべきを决定するを以て...
関寛 「関牧塲創業記事」
...今突然それを放棄しなければならぬとは一體何を吾々がしたのか?10.不撓不屈の精神は常に病める虚弱な肉體の中に宿つてゐたといふことは統計的事實である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...病める身の心細さやるせなく思うほどいよいよ長き日一日(ひまたひ)のさすがに暮らせば暮らされて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...雪白(せっぱく)の肩掛(ショール)をまとえる病めるある人の面影(おもかげ)なりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...執拗に執念深く彼の病める頭の扉を叩きつづけるのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...病める乞食が一夜を明しただろう...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...彼はまず貧しき者や病める者や悩める者のために費やした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老いたるもの病めるもの...
野村胡堂 「九つの鍵」
...例へば 妻病めば我れ代らんと思ふこそ彼の女も知らぬ心なりけれ 我が妻の病めるは苦し諸々に我れ呻(うめ)かねど内に悲む 世の常の言葉の外の悲しみに云はで守りぬ病める我妻 など殆ど助からない様な様相を一時は呈したらしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何か心安らかにその村へ自分の病める身を托(たく)して行ける気持ちにさせた...
堀辰雄 「菜穂子」
...それに見入っているごとく思われるO夫人の病める眼とを...
堀辰雄 「窓」
...病める妻の世話をするように...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...」「病めるへび...
室生犀星 「はるあはれ」
...餓えた者や病める者に笑うことを教えるのを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...亡き友のうへ病める人の身など...
横瀬夜雨 「花守」
...病める妻にとつて...
横光利一 「妻」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??