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大手拓次 「蛇の花嫁」
...午過になつて案の定主人が頭が病めるといひ出し...
薄田泣菫 「茶話」
...△病める七面鳥!不精髯を剃つた...
種田山頭火 「其中日記」
...――梅干の味が病める身心にうれしいのである...
種田山頭火 「其中日記」
...一人の病める老婆身寄りもない...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...「これを病める友へ」あの夏の日から三か月たった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ラインハルト合唱団の「吾等(われら)病める足を持ちて雄々(おお)しくも急げり」(第七八番)(J八六四〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一切無我!○この街にいろいろな人が集ってくる飢えによる堕落の人々萎縮(いしゅく)した顔 病める肉体の渦下層階級のはきだめ天皇陛下は狂っておいでになるそうだ患っているもののみの東京!一層怖(おそ)ろしい風が吹くああ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...病める水夫は、のたうちまわった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...何か心安らかにその村へ自分の病める身を托(たく)して行ける気持ちにさせた...
堀辰雄 「菜穂子」
...病める枕辺(まくらべ)に巻紙状袋(じょうぶくろ)など入れたる箱あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この時勝久は病める師匠の心を安(やす)んずるには...
森鴎外 「渋江抽斎」
...病める眼を見ればその眼もまた病む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)病める肉体の中にかくされた心の悩みは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当今のような病める時代に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この方法はただ病める頭脳に効果があるだけで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病める父と病める母が交る交る抱いて明しましたのも幾夜でしょう...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...初めて入りこんだ土地風俗も分らぬ九州の南の端しに病める親子三人が残された時の心地お察し下さいませ...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
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