...長崎渡りの珍菓として賞(め)でられた軽焼があまねく世間に広がったは疱瘡(ほうそう)痲疹(はしか)の流行が原因していた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...シラミによる発疹チフス...
梅崎春生 「狂い凧」
...第三日ごろに口唇周囲に大豆大の膿泡疹を生じ...
永井隆 「長崎の鐘」
...麻疹(はしか)も軽くて済み...
中里介山 「大菩薩峠」
...疱瘡と痲疹(はしか)で死んだ子供は空葬にせぬと他に伝染するとて...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...六つの時麻疹(はしか)をやってから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「やられましたね」「おかげさまで麻疹をすましましたよ」「それくらいですめば結構ですが...
久生十蘭 「ノア」
...発疹チブスがうつるかも知れない...
宮本百合子 「幸福の建設」
...七月四日に柏軒の長女洲が二十二歳で麻疹に罹つて歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「このあいだ無事に麻疹(はしか)を済ませました」「そうですか」と登は云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...まず蕁麻疹(じんましん)が出るか...
山本周五郎 「季節のない街」
...小太郎は麻疹(はしか)を軽く済ませたあと...
山本周五郎 「初蕾」
...そして弟はまだ発疹し始めたばかりなのですから」「それはそうでしょうが」と新八は苛(いら)いらと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...麻疹(はしか)は済んだのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...麻疹の予後が悪く...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その子の和助というのが麻疹にかかっていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...見るかげもない湿疹(しっしん)を病んでいる...
吉川英治 「黒田如水」
...何よりも母親たちの恐れる麻疹...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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