...ヨブもとより己(おのれ)を以て完全無疵(むきず)とはしない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...いま事務所で疵口の手当をしているというのだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...心掛一つで疵探(あらさが)しの皮肉家(ひにくや)にはなれるものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...あれやったら少くともレンズに疵(きず)が附いたやろう云うてはったけど」「フィルムもあかんようになったのんで...
谷崎潤一郎 「細雪」
... 270盾に潰され打たれたる敵將の膝疵つけて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...疵(きず)持つ足の千々岩は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...釘の突き抜けた疵口を洗って...
直木三十五 「南国太平記」
...自分の頭の疵を掌でたたいて...
直木三十五 「南国太平記」
...こっちも商売の疵(きず)になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって毛を吹いて疵(きず)を求めるというようなことになりましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...町人か」向う疵(きず)のある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの方の苦節に疵(きず)はつきはしない...
長谷川時雨 「九条武子」
...疵をするまでもないものであつた...
平出修 「夜烏」
...みづ江さんと結婚するつてことが兄さんのプライドを疵つけるとでもおつしやるの...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...何れも疵(きず)物の瀬戸類が埃に塗れて白くなつてゐた...
三島霜川 「昔の女」
...横鬚に少しのぞいている刀の疵跡...
三好十郎 「斬られの仙太」
...この向う疵(きず)は承知しても他(はた)の奴等(やつら)が承知出来ねえ...
夢野久作 「難船小僧」
...高価(たか)い上に使い勝手が違うのが疵(きず)です...
夢野久作 「爆弾太平記」
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