...この疵が……」と強く不服を唱へました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...「右か左かの眉尻に小さな疵痕がありました」それを聞くと問官はふふふと笑った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...かるい引っかき疵(きず)をこしらえてしまったほどだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...独創的なものには玉もあるが疵(きず)も多い...
寺田寅彦 「学位について」
... 805肢體疵つけ血を流し敵の急所に觸れんもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屋敷中の梨の若木(わかき)の膚を一本残らず小刀でメチャ/\に縦疵(たてきず)をつけて歩いたこともあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かえって毛を吹いて疵(きず)を求めるというようなことになりましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...鵜(う)の毛で突いたほどの疵(きず)も見落さずと調べています...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無疵(むきず)のままで生捕りにする修業を積みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...可哀想にお豊は疵物(きずもの)なんださうですよ」「疵物?」「多見治が何んと言はうと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「首の疵は、間違ひもなくこの棒の跡だ、内儀の仰向に寢て居る首に、この四角な棒を當てゝ、大の男が二人で押せば、これ位の傷が付く」「すると、曲者は、大の男二人で?」「其處まではわからない」平次は何やら深々と考へて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その疵(きず)あとに塗り込みました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...其方(そち)が心(こヽろ)一つにて我(わ)れも安堵(あんど)姫(ひめ)に疵(きず)もつかず...
樋口一葉 「曉月夜」
...よしやお文(ふみ)が千通(せんつう)來(こ)やうと行(ゆき)さへせねばお互(たが)ひ疵(きず)には成(な)るまいもの...
樋口一葉 「うらむらさき」
...出来た疵が治らぬやうに注意すると共に...
北條民雄 「癩院記録」
...私の不注意からできた顳(こめかみ)の上の疵を...
三好達治 「測量船」
...モオパツサンがトルストイに指せられたやうな疵病(しびやう)がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...仁王様の腕の古疵を疼き痛ませ...
夢野久作 「塵」
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