...友人の好意で一面の苦しみはやや軽くなったけれど精神上に受けた深い疵傷(きず)は長く自分を苦しめることになった...
伊藤左千夫 「去年」
...先生のお目にとまったあの疵は...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...なるほど石橋スパセニア(二十歳)は無疵(むきず)の溺死体(できしたい)であるが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...当人達に疵(きず)をつけないように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...生疵が痛い、昨夜の記念だ...
種田山頭火 「其中日記」
...慘毒の矢の射りし疵をくわしく檢し了へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 270盾に潰され打たれたる敵將の膝疵つけて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アカイア軍は畏るべき將ヘクトール支ふるや? 820或は彼の槍の下皆悉く亡びんや?』矢疵に惱む豪勇のユウリュピュロスは答へ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが肩は疵ゆゑ重く耐へがたし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*疵なほ痛く惱むため跛行なしつゝ出で來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今日誰か能く多少の指摘を免かれ得るものありとするぞ彼は大疵あれども亦大醇あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...深く斬り割った疵であった...
直木三十五 「南国太平記」
...無疵(むきず)のままで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かすり疵ぐらいですんだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...俺のこの身内の斬り疵が...
三好十郎 「斬られの仙太」
...私の不注意からできた顳(こめかみ)の上の疵を...
三好達治 「測量船」
...あの娘……蔵元屋の娘お熊には別に疵はなかったか」「ヘエ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...一つは腕に深い切疵を受けたけれど...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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