...ちょいとこれで結わえて下さいな」親指の中ほどで疵(きず)は少しだが...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...左の目の下から頬へかけて大きな切疵の跡があって...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...この席で疵(きず)入りの肩衝を見つけたからではありません...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...疵もつ足の下役共は青くなった...
小泉八雲 田部隆次訳 「死霊」
...その珠のやうな恋心に疵(きず)をつけるのは堪らないといふその君の心はわかつてゐるけれども...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...そこで勤務上にも考科に疵を付けるやうな不都合の出来る事があつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...この疵を受けた上は...
直木三十五 「南国太平記」
...眉の墨と顏の疵(きず)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して新しい疵でないと見たが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...振はなすとて恐ろしい力を出せば定めし身も痛からう生疵(なまきず)も処々(ところどころ)に有るを...
樋口一葉 「うつせみ」
...今でも私の処に疵(きず)の付(つい)た箪笥(たんす)がある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...全身疵だらけの連中ばかり眺めて暮して...
北條民雄 「道化芝居」
...今日こそはつきりぬかせ何処のどいつが手前を疵物にしやがつたんだと毒づき...
北條民雄 「白痴」
...(微笑して)疵だらけになつて...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...散々の疵跡である)(間――五人静かに...
三好十郎 「斬られの仙太」
...……俺もこの疵がうずくたんびに十年前までは...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一週間過ぎれば疵口(きずぐち)も癒(い)えてしまって外の鶏と遊んでいてどれが去勢したのだか分らない位だ」小山「そういうものかね...
村井弦斎 「食道楽」
...それも凡物の大疵(おおきず)は困りものだが...
吉川英治 「新書太閤記」
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