...僕の如きは両脚(りやうきやく)の疵...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...腐蝕されても疵がつかず...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...青い顔に赤い疵が目立った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...無疵(むきず)にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「右か左かの眉尻に小さな疵痕がありました」それを聞くと問官はふふふと笑った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...然れども矢疵に遂に弱るとき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其疵の口より拔ける青銅の槍もて屍(かばね)覆へし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...疵口には虻(あぶ)が止まって動かなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...横疵(よこきず)の珊五郎と綽名(あだな)にまで言われた刃(やいば)の跡が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この額の疵(きず)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「なんともありませんよ」金具には髪の毛ほどの疵(きず)もないところを見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身體の弱いのが玉に疵(きず)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこかEは戦争の疵と疼きがのこつてゐるやうな青年だつたが...
原民喜 「二つの死」
...少しの不便を疵(きず)にして他には申旨(むね)のなき貸家ありけり...
樋口一葉 「うつせみ」
...又切疵ならば取敢えず消毒綿を以て縛り置く位にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...むざんなひきつり疵...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...其疵病(しびやう)に慊(あきたら)ぬ感も愈切ならざるを得ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五(ぐ)の目(め)の匂足(におい)が深くって……打掛疵(うちかけきず)が二つ在るのは珍らしい...
夢野久作 「白くれない」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??