...皮膚へ疵をつけてみみずばれの紋様をつくつたり...
高村光太郎 「装幀について」
...どうしても多少の疵がつく...
谷崎潤一郎 「鍵」
...打たれて敵のあるものは故郷に疵を養はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この疵を受けた上は...
直木三十五 「南国太平記」
...脇腹の疵は、疵よりも、そこから流れ出た血で、着物の肌へこびりついている方が大きかった...
直木三十五 「南国太平記」
...砲煙弾雨を犯して戦友を救わんがために紀念として与えられた疵であると知ったら如何(どう)だろう...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...お互いに疵(きず)のつかぬうちに...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...伊丹屋の暖簾(のれん)に疵(きず)が付く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疵(きず)の経過のことまでが...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...魂の疵(きず)を掻(か)きむしり...
原民喜 「鎮魂歌」
...頭筋(くびすぢ)の突疵(つききず)など色々(いろ/\)あれども...
樋口一葉 「にごりえ」
...疵(きず)持つ身の忽(たちま)ち萎縮して顔色を失い...
福沢諭吉 「日本男子論」
...むざんなひきつり疵...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...わたくしは亡友の文疵(ぶんし)を扞(あば)くに意あるものではない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ひろがる一つの疵口(きずぐち)のように感じながら...
山川方夫 「朝のヨット」
...身に疵をば負いなされたか」「四カ所負いたがいずれも薄手であッた...
山田美妙 「武蔵野」
...高価(たか)い上に使い勝手が違うのが疵(きず)です...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この疵(きず)だらけの卓(テエブル)の上へ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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