...余は甚(はなは)だしき疳性(かんしょう)にて毎朝衣服を母なる人に着せてもらひしが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...手荒く疳性(かんしやう)に衣裳をくるくると巻きながらいつもよりも激しくその切れ目をぱちぱちさせて云つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一日取ちらかった其処(そこ)らを疳性(かんしょう)らしく取片着けたりしていたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...甥は疳性(かんしょう)の目を伏せているばかりで...
徳田秋声 「黴」
...疳性(かんしょう)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は疳性(かんしょう)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おまけに疳性(かんしょう)と来ているから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分は疳性(かんしやう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「主人の金右衛門が疳性(かんしょう)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それに恐ろしい疳性(かんしやう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人臭い……」と疳性(かんしやう)に云つた...
林芙美子 「浮雲」
...灯をつけて台所のある部屋(へや)の方へ疳性(かんしょう)らしく歩いて行った...
林芙美子 「清貧の書」
...時々疳性に耳を掻きながらさつきから...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...疳性らしい青筋が...
火野葦平 「花と龍」
...酷(ひど)い疳性で皆んなを手古摺(てこず)らせたさうだよ...
正宗白鳥 「母と子」
...だから母親は何時になつてもおれの疳性ばかり氣にしてゐるんだらう...
正宗白鳥 「母と子」
...疳性で虚弱であつた彼れは...
正宗白鳥 「母と子」
...おれの疳性のためにお前が困つてるだらうと案じたらこそ出し拔けにあんなお札なぞ寄越したんだよ...
正宗白鳥 「母と子」
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