...時々笛が疳高く鳴る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「どこからあの家へ行けるんだろう」と兄が疳高(かんだか)い声で叫びました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...少し疳癪(かんしゃく)を起して大きい声で云いました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...疳(かん)の虫のせいでしょうよ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わたしはよけいに疳が立ってくるのであった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「疳」とか「癇」とかいう字を使った方が適切な場合が多かろうというものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い時は名代(なだい)の疳癖(かんぺき)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い時は名題の疳癖(かんぺき)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疳性(かんしょう)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腕ができて疳(かん)が強くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疳(かん)が昂(たか)ぶると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...才氣走つて疳(かん)の昂い人間...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはお疳癪(かんしやく)の募(つの)つて生(なま)やさしい離縁(りえん)などをお出(だ)しなさるより何時(いつ)までも檻(をり)の中(なか)へ置(お)いて苦(くる)しませてやらうといふお考(かんが)へであつたか其處(そこ)は解(わか)らぬなれども...
樋口一葉 「この子」
...極めて恬淡でない通俗的な疳癪が起るにも関はらず――...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...当人の言によると激しい疳癖性のために睡眠中にも眼ぶたを伏せぬ癖とのことを聞いたが...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...大抵の場合は終ひにわたしが疳癪を起して...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...疳走(かんばし)ッた声でこう罵(ののし)ッたのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...私は自分に浄化の熱欲と道徳的疳癪とがあるゆえをもって...
和辻哲郎 「転向」
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