...いやに疳高(かんだか)い...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...疳癪玉が破裂しさうで...
種田山頭火 「松山日記」
...私は「珍しく繁華な街へ行ったから疳(かん)でも起ったのだろう」と云った...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...元來渡邊子は疳癖ありて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他のよりもずっと疳(かん)高いいつも同じような三...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その格闘者めいた体格と激しい疳癪(かんしゃく)とで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ますますひどく疳癪(かんしゃく)を破裂さした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大地に疳(かん)走(ばし)る音を刻んで...
夏目漱石 「幻影の盾」
...長い間房州の知行所の百姓を泣かせた疳癖(かんぺき)は充分に窺(うかが)われます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜は疳(かん)が昂(たか)ぶって暁方(あけがた)までまんじりともしなかったんですもの」そういえば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一寸軽い疳癪を起してさ...
牧野信一 「秋晴れの日」
...疳癪の舌打ちをして引き返すことがある...
牧野信一 「珠玉の如き」
...僕と君だ! とあたしは疳癪を怺へて神妙にしてゐると――(そんな水臭い話は必要ないでせう)――なんて...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...隣室に寝かせてあつた彼の三才の子供が疳高く...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...あんな鶴の世話位ゐのことで疳癪を起して死ぬの生きるのと云つて騒いだらう...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...それを気に病んだものか子爵様は間もなく疳が昂ぶり出して座敷牢みたようなものの中へ入れられてしまった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...乳母の膝にいる疳(かん)のつよい孫の頭を見た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかし悪を憎む道徳的疳癪からではない...
和辻哲郎 「転向」
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