...疫痢じゃありません...
芥川龍之介 「子供の病気」
...この娘は三つの時に疫痢をやって死にかかったことがあるので...
田畑修一郎 「栄螺」
...疫痢(えきり)ってやつさ...
壺井栄 「柿の木のある家」
...そのうちに知人のある者は保養地で疫痢(えきり)のために愛児を亡くしたりした...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...たぶん今云う疫痢(えきり)であったろうと思われる...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...同じ疫痢(えきり)のために二人の女の児を引続いて失ったとする...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...十二の夏疫痢(えきり)で死んで行った娘の畳の上まで引いた豊かな髪を...
徳田秋声 「仮装人物」
...「私はまた疫痢にでもなるんではないかと思って……...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...「疫痢ではありませんでしょうか...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...「いや疫痢は三四歳以下の幼児には殆んどありません...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...子供もやはり赤痢とか疫痢とかで...
豊島与志雄 「林檎」
...不幸にして半年目かにそれが疫痢に犯されて...
南部修太郎 「S中尉の話」
...マサ子が疫痢になつたと...
横光利一 「書翰」
...また梅雨(つゆ)すぎから疫痢(えきり)にかかって...
吉川英治 「大岡越前」
...路傍に疫痢病者の死骸がいくらも轉つてゐたやうな當時の衞生状態から考へると...
吉川英治 「折々の記」
...毎年の疫痢(えきり)や洪水でも...
吉川英治 「平の将門」
...疫痢の流行があり...
吉川英治 「平の将門」
...彼女達も嘗ては球のような新しい身をもって生まれ、何よりも母親たちの恐れる麻疹、天然痘、疫痢、ジフテリア等に、幾種もの小児病を幸いにも無事に経過して来た、尊い肉体である事は、人として異(かわ)りないものを...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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