...つくづく長大息を禁じ得ぬ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...ほっと長大息した...
太宰治 「花燭」
...余此ノ路ヲ歴(へ)テ此ノ事ヲ見ル毎(ごと)ニ未(いま)ダ嘗(かつ)テ之(これ)ガタメニ長大息セザルナシ矣といっている...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...といふルンペンに対しては長大息する外ない...
種田山頭火 「行乞記」
...長大息する外ない...
種田山頭火 「其中日記」
...呉郎さん寝床で長大息!ウラのオヤヂのコヾト...
種田山頭火 「其中日記」
...――ああああ――と長大息するのみ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...「どうも困るなア」清三は長大息(ためいき)を吐(つ)いた...
田山花袋 「田舎教師」
...しかたがねえ!」と長大息(ためいき)をついて...
田山花袋 「田舎教師」
...おりおり高い長大息(ためいき)の気勢(けはい)がする...
田山花袋 「蒲団」
...種彦は半ば呑掛(のみか)けた湯呑(ゆのみ)を下に置くと共に墨摺(すみす)る暇ももどかし気(げ)に筆を把(と)ったがやがて小半時(こはんとき)もたたぬ中(うち)に忽ち長大息(ちょうたいそく)を漏(もら)してそのまま筆を投捨ててしまった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...潰してならぬ家名を持たぬ身分であったら……」鳥居甲斐は幾度も幾度も長大息しました...
野村胡堂 「礫心中」
...暫時は開いた口も塞がらなかったのでございました」秀陳はネオン・ランプの暈光(ハロー)に包まれた周囲の高い建物を見上げながら嘆くが如くに長大息し...
久生十蘭 「魔都」
...ストーン氏は憮然として椅子に反(そ)りかえりつつ長大息した...
夢野久作 「暗黒公使」
...思い出して……成る程……そうであったかと長大息するに違いないのだから……そうして物質的にも精神的にも恵まれた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……この関羽をお見込みあって、ご主君よりお預け給わったご家族をむなしく敵の手にまかすとは」関羽は、首をたれて、長大息した...
吉川英治 「三国志」
...三魯粛の語る始終を周瑜(しゅうゆ)はさっきから頭を垂れて黙然と聞いていたが、やがて面をあげて、「ああ……」と、長大息すると、ありありと慚愧(ざんき)の色をあらわして、慨然(がいぜん)とこういった...
吉川英治 「三国志」
...わざとらしい長大息をしながら云った...
吉川英治 「新書太閤記」
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