...「若しやあのお鳥も――」と云ふやうな疑惧(ぎぐ)の念が浮んだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そう云う疑惧(ぎぐ)が突然浮かんで来るのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いろいろの不安と疑惧(ぎぐ)に挟(さしはさ)まれながら私は寺へ帰った...
谷崎潤一郎 「秘密」
...恐怖(おそれ)と疑惧(ぎぐ)とを感じて来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...常に疑惧と嫌悪との対象となり得る...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...そして彼は恐ろしい疑惧と...
長與善郎 「青銅の基督」
...背筋から足の裏までが疑惧(ぎぐ)の刺激でむずむずする...
夏目漱石 「三四郎」
...不安と疑惧(ぎぐ)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐怖と疑惧(ぎぐ)とにさいなまれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今にも取つて押へられさうな疑惧(ぎぐ)に戰(をのゝ)き乍(なが)らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不安と疑惧(ぎぐ)と悲歎に重苦しく閉ぢこめられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きい眼は不安と疑惧(ぎぐ)に戰(をのゝ)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐怖と疑惧(ぎぐ)に顫へてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「いない」八五郎は恐ろしい疑惧にさいなまれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きい眼を不安と疑惧(ぎく)に見開いたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疑惧(ぎぐ)があった...
山本周五郎 「いさましい話」
...ここにおいて又四郎としては或る程度の疑惧(ぎく)をもたざるを得なくなった...
山本周五郎 「百足ちがい」
...「参」つなぎの処世訓に疑惧の念をいだいて...
山本周五郎 「百足ちがい」
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