...爾來大に疎遠、失敬...
石川啄木 「雲は天才である」
...その精神的卑怯(ひきょう)さと空疎な言辞とを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...南の池尻に近い高みにある白檜の疎林...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...先代の總七が甥の菊之助を疎(うと)んじて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我ながら疎ましかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...非感情的として疎外されてしまったのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...遠く放れりゃ疎くなるのが人情なのか...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...工場疎開を命じられたのには...
原民喜 「壊滅の序曲」
...三次の方へ訪ねて行くとなれば、冬物一切を持つて行つてやりたいし、疎開の荷造やら、学童へ持つて行つてやる品の準備で、家のうちはまたごつたかへした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...家(うち)にいる時は疎末(そまつ)な衣服(なり)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今は疎々(うと/\)しくなつてゐるけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...お玉の心は愈末造に疎くなった...
森鴎外 「雁」
...御隠居様を疎々(うとうと)しくなされた罰だなんぞと囁(ささや)き合っているらしい...
森鴎外 「蛇」
...けい それに娘と孫を諏訪の方に疎開させてあるんです...
森本薫 「女の一生」
...潮にやけた頬には銀色の髭(ひげ)が疎(まば)らに生え伸び...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...その中(うち)にだんだんと疎(おろ)そかになって来た...
夢野久作 「眼を開く」
...其れが為に容姿の美を疎(おろそ)かにする迄に賢くならうとして居るのが悲惨である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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