...疇昔のやうに溢れるやうな喜びをば與へなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...病が全く癒えると共に又疇昔のやうな歡樂の生活に歸つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...フランシスは疇昔の希望が空しくならむとするを見て...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...「疇昔(ちゅうせき)の戯談呆(ぼうちょう)に憑(よ)る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...疇昔(きのう)のごとく散行の興を恣(ほしいまま)にすることのできない身となった...
永井荷風 「放水路」
...疇昔余ノ風流絃歌ノ巷ニ出入セシ時ノコトヲ回顧スルニ...
永井荷風 「申訳」
...窃かに惟ふに秦淮の盛は時ありて或は疇昔を凌駕すべきも...
原勝郎 「貢院の春」
...一結廬古城下(いほりをむすぶこじようのした)時登古城上(ときどきのぼるこじようのうへ)古城非疇昔(こじようむかしのままにあらず)今人自来往(こんじんおのずかららいあうす)坂を登り...
牧野信一 「三田に来て」
...古城疇昔(むかしのまゝ)に非ず...
牧野信一 「私の万年筆」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...疇昔(ちうせき)より山陽の伝を作るものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...疇昔飛鳴九天上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...始て信重が志操の疇昔に殊なるを知つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...疇昔に比して分明に其大さを加へたことを認むるに過ぎない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...疇昔に殊なる礼を以てしたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十五疇昔(ちゅうせき)の日わたくしは鹿嶋屋清兵衛(かじまやせいべえ)さんの逸事に本づいて...
森鴎外 「細木香以」
...早晩疇昔(ちゅうせき)の親(したし)みを回復しようと思っているうちに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...渡邊三角洲両君とは別後と疇昔(ちうせき)とに亘つて頻に語つた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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