...畳一枚を床場に敷いて寝るのが好きだ...
...六畳一間に狭い土間附きのまことにむさくるしい小さい家を借りまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...その傍にひとところ畳一枚敷ぐらいの所に火を燃やしていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...畳一枚ぐらいの処に草のよれよれになった処があって...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...私は自分達が間借りをしている薄汚ない六畳一間のことを考えて...
辻潤 「書斎」
...始め二室から出来た洋館だつたが昨年十畳一室を増築した...
土田杏村 「私の書斎」
...蠅(はえ)の卵(たまご)のへばりついた六畳一間の天井と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ことに浪子のために八畳一間六畳二間四畳一間の離家(はなれ)を建て...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...おばさん夫婦は二階の六畳一間に寝起きし...
豊島与志雄 「紫の壜」
...この畳一畳でも汚しちゃ済まぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時のダムの底における水圧は、日本流に換算すると、畳一畳当り、約九万貫という恐るべき量になる...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...そして畳一畳位に一杯に並べられたその悠長に大きい歌留多を...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...入口の土間と、六畳一と間、それにお勝手と便所が付いたきり、見る影もなく住み荒らした長屋ですが、入口の土間は手入れ次第では、小さな店にもなるように出来たもので、周助はそこへ買い溜めのガラクタで、問屋で値の出なかったものや、古道具屋に持込んで、いくらかの利潤(もうけ)を見ようとしたものを、順序も系統もなく積み重ねて置きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六畳一パイにはめ込みになった豪勢なもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...パイプなど畳一杯に展げられてゐたが...
原民喜 「小さな村」
...一畳一円で家がないそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...畳一枚の価(あたい)は二十四文であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「六畳一室に四人暮しで...
横光利一 「夜の靴」
...一角のからだは畳一枚...
吉川英治 「無宿人国記」
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