...異質異相の境界面の存在しない所には生命は存在し得られないのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...むしろこれを日本流もしくは封建的の自由主義といわざるべからざるがごとき異相を呈したり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...この異相の勤番くずれのどこがよくて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まず何にもまして怪しいのはその異相である...
久生十蘭 「魔都」
...『経律異相』四五には牧牛児あり常に沙門の経誦(よ)むを歓び聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...男子となり復(もど)って家内に遇わしめた(『経律異相』十三)...
南方熊楠 「十二支考」
...『経律異相(きょうりついそう)』四九に羊鳴地獄の受罪衆生は...
南方熊楠 「十二支考」
...『経律異相』三九に...
南方熊楠 「十二支考」
...『経律異相』から『譬喩経』を引いて...
南方熊楠 「十二支考」
...もし自然にこれらの異相がなかったら...
柳宗悦 「工藝の道」
...時代や地方によって種々なる異相が示されてはいる...
柳宗悦 「工藝の道」
...取上げたる若子(わかご)は面は六つ御手は十二ある異相の産児にして...
柳田国男 「山の人生」
...……どこやら大容(おおよう)な風、そして異相、まことに凡(ただ)ならぬ者と、頻りにお気にかけておられしゆえ、それがしが推量にて、それこそ、忍び上洛中の足利貞氏の嫡子又太郎高氏にて候わん、と申せしところ、小膝を叩かれて、あな惜し、さる良き機縁をば逸せしかと、いたく残念がッておられ申した」意外な彼のことばに...
吉川英治 「私本太平記」
...異相とは見えぬが一種の御異相」「それを...
吉川英治 「私本太平記」
...世にいう異相(いそう)というものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこか異相にはちがいないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...どこか異相なところがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...異相をそなえておる...
吉川英治 「親鸞」
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