...「この小倅(こせがれ)は異相(いそう)をしている...
芥川龍之介 「金将軍」
...異質異相の境界面の存在しない所には生命は存在し得られないのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...建久九年正月七日別時念仏(べちじねんぶつ)の間には特に様々の異相奇瑞が現われたということが...
中里介山 「法然行伝」
...そういう異相を振りむけて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...異相というのではないが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...薄暗がりの中でこういう異相と向きあっているのが厭わしくなり...
久生十蘭 「海豹島」
...異相の大男のどこからこんな声が出るかと思われるような甘ったるい声で...
久生十蘭 「海豹島」
...何しろあんな異相の皇帝のことだから...
久生十蘭 「魔都」
...『経律異相』四五には牧牛児あり常に沙門の経誦(よ)むを歓び聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...稀(まれ)には歯が生えて産れるほどの異相の子を儲(もう)けると...
柳田国男 「山の人生」
...ただ末弟の孫仲謀(そんちゅうぼう)だけは異相である...
吉川英治 「三国志」
...その異相、俗に杓子面(しゃくしづら)というしゃくれ顔の低い鼻から唇のへんに、何ものとの妥協も知らぬ隠棲者(いんせいしゃ)独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺(こじわ)をたたえて、嘯(うそぶ)きすましているのである...
吉川英治 「私本太平記」
...異相とは見えぬが一種の御異相」「それを...
吉川英治 「私本太平記」
...世にいう異相(いそう)というものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...異相の大男二人が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...佐藤春夫氏もまた文壇ではもっとも異相非凡に属するほうの大人(たいじん)である...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...異相のある悍馬で...
吉川英治 「随筆 新平家」
...眸が茶色をしていたという異相の人には...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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