...だから描写には対象の特異相の選択ということが重要となる...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...麻と縄との同質異相は疑いないと致しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...異相というのではないが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...異相のものには、とかく大智奇才が多い...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...銀座裏で異相の怪人物...
久生十蘭 「魔都」
...文楽人形にありそうな眉毛の濃く長いそのため目の窪んで見える異相の年配の男を連れて出てきた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...『経律異相』四五には牧牛児あり常に沙門の経誦(よ)むを歓び聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...その四四九頁に『経律異相』から引いて〈過去世...
南方熊楠 「十二支考」
...男子となり復(もど)って家内に遇わしめた(『経律異相』十三)...
南方熊楠 「十二支考」
...梁朝に勅撰された經律異相卷四一に羅閲城人民請佛經から引た者だ...
南方熊楠 「毘沙門の名號に就いて」
...取上げたる若子(わかご)は面は六つ御手は十二ある異相の産児にして...
柳田国男 「山の人生」
...ただ末弟の孫仲謀(そんちゅうぼう)だけは異相である...
吉川英治 「三国志」
...その異相、俗に杓子面(しゃくしづら)というしゃくれ顔の低い鼻から唇のへんに、何ものとの妥協も知らぬ隠棲者(いんせいしゃ)独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺(こじわ)をたたえて、嘯(うそぶ)きすましているのである...
吉川英治 「私本太平記」
...異相とは見えぬが一種の御異相」「それを...
吉川英治 「私本太平記」
...……異相(いそう)だ! 何とも異相な男ではある!」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...(……異相だ!)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...異相(いそう)の人にはちがいないが...
吉川英治 「親鸞」
...異相のある悍馬で...
吉川英治 「随筆 新平家」
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