...異質異相の境界面の存在しない所には生命は存在し得られないのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...麻と縄との同質異相は疑いないと致しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...建久九年正月七日別時念仏(べちじねんぶつ)の間には特に様々の異相奇瑞が現われたということが...
中里介山 「法然行伝」
...そういう異相を振りむけて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...文楽人形にありそうな眉毛の濃く長いそのため目の窪んで見える異相の年配の男を連れて出てきた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...『経律異相』四八に...
南方熊楠 「十二支考」
...男子となり復(もど)って家内に遇わしめた(『経律異相』十三)...
南方熊楠 「十二支考」
...『経律異相(きょうりついそう)』四九に羊鳴地獄の受罪衆生は...
南方熊楠 「十二支考」
...『経律異相』から『譬喩経』を引いて...
南方熊楠 「十二支考」
...謙介は成長してから父に似た異相の男になったが...
森鴎外 「安井夫人」
...もし自然にこれらの異相がなかったら...
柳宗悦 「工藝の道」
...觀相の本には、偉人は異相なり、とある...
吉川英治 「折々の記」
...道で異相の道士(どうし)に出会った...
吉川英治 「三国志」
...その異相、俗に杓子面(しゃくしづら)というしゃくれ顔の低い鼻から唇のへんに、何ものとの妥協も知らぬ隠棲者(いんせいしゃ)独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺(こじわ)をたたえて、嘯(うそぶ)きすましているのである...
吉川英治 「私本太平記」
...異相(いそう)の人にはちがいないが...
吉川英治 「親鸞」
...三人の異相を観(み)た...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...異相のある悍馬で...
吉川英治 「随筆 新平家」
...眸が茶色をしていたという異相の人には...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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