...「この小倅(こせがれ)は異相(いそう)をしている...
芥川龍之介 「金将軍」
...だから描写には対象の特異相の選択ということが重要となる...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...麻と縄との同質異相は疑いないと致しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...この異相の勤番くずれのどこがよくて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...薄暗がりの中でこういう異相と向きあっているのが厭わしくなり...
久生十蘭 「海豹島」
...異相の大男のどこからこんな声が出るかと思われるような甘ったるい声で...
久生十蘭 「海豹島」
...異相といっても藪覗(ひんがらめ)の菊面(あばた)のというのではない...
久生十蘭 「魔都」
...銀座裏で異相の怪人物...
久生十蘭 「魔都」
...『経律異相(きょうりついそう)』四九に羊鳴地獄の受罪衆生は...
南方熊楠 「十二支考」
...もし自然にこれらの異相がなかったら...
柳宗悦 「工藝の道」
...稀(まれ)には歯が生えて産れるほどの異相の子を儲(もう)けると...
柳田国男 「山の人生」
...取上げたる若子(わかご)は面は六つ御手は十二ある異相の産児にして...
柳田国男 「山の人生」
...觀相の本には、偉人は異相なり、とある...
吉川英治 「折々の記」
...ただ末弟の孫仲謀(そんちゅうぼう)だけは異相である...
吉川英治 「三国志」
...(……異相だ!)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...世にいう異相(いそう)というものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...異相の大男二人が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...異相のある悍馬で...
吉川英治 「随筆 新平家」
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