...異様に明滅していた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...事実異様に青ざめた頬を...
江戸川乱歩 「鬼」
...発行所の中から響く声の聞えた時に其眼は異様に輝く...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...寂しい周囲のため異様に際立つそのなまめかしい風情(ふぜい)からか...
高見順 「如何なる星の下に」
...異様にもの珍らしく...
太宰治 「花燭」
...制帽が異様にもりあがって富士山の如き形になっていて...
太宰治 「惜別」
...今日はいつもとはまるでちがった別の町のように珍しく異様にそうして美しく眺められた...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...彼は異様にひねくれていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...額は異様に広く顎は翼のようにつよく張りだし...
久生十蘭 「黒い手帳」
...私には異様に感じられた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ノラ・ブライの顔が異様に真っ青になり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...止むなく異様に愚かな饒舌家に変つてゐた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...そして如何にも未だ子供らしい美しさとが私の異様にあざやかな印象に残つたのだ...
牧野信一 「るい」
...事態がこうはならぬうちにこの社会は既にその本来の純粋性から異様に退化してしまっており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同一の色を種々異様に録せる例甚だ多し...
南方熊楠 「十二支考」
...家全体は異様に大時代で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男には異様に感ぜられた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...眼を異様に耀かせ気味悪そうに机の上から肱を脱すと...
横光利一 「旅愁」
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