...厳(おごそか)に立っているあの沙門(しゃもん)の異様な姿は...
芥川龍之介 「邪宗門」
...甲虫とペンギン鳥の合いの子をお化けにしたような異様な姿の生物であった...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...船尾にうずくまる黄金仮面の異様な姿は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...海中に異様な姿を沈めていく潜水夫たちを...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...その異様な姿態を晒(さら)け出して...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...おまけに頭布(サッファ)を付けた少年の異様な姿は...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼女が夏の時に見た異様な姿ではなくて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...現実がかかる異様な姿になり得るとは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等の此の異様な姿がぞろぞろと続く時其なかにお石が居れば太十がそれに添うて居ないことはない...
長塚節 「太十と其犬」
...はっきりと淫(みだ)らな印象を与える異様な姿で...
中村地平 「南方郵信」
...これははじめて見る異様な姿だった...
原民喜 「美しき死の岸に」
...ヴェール付きの縁なし帽の異様な姿で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そしてその絵にかいてある男と女とが異様な姿勢をしている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そして妻五百の異様な姿に驚いた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...兵庫の手記にあったとおりの、異様な姿で、ひと言も口をきかず、身動きもしなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...若林博士の異様な姿を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二疋の蛇のような異様な姿として描かれて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...日本服の上に花の附いた帽を被(き)て面紗(おもぎぬ)を掩(おほ)ふた晶子の異様な姿に路路(みちみち)人だかりがする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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