...一行異形のものは...
泉鏡花 「怨霊借用」
...異形のものを発見しました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...窓ガラスに映る痩せこけた土色の異形の姿を見ては...
大杉栄 「獄中消息」
...異形の風流武者のみ氾濫し...
太宰治 「右大臣実朝」
...異形の物が十數人...
太宰治 「お伽草紙」
...其の傍には天狗のような異形の者が五六十人ばかり...
田中貢太郎 「魔王物語」
...魔王が庭におりるとそれ等の異形の者は...
田中貢太郎 「魔王物語」
...わたくしは生れてから曾て目にしたことのない異形の人物二人と...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...異形の物体が二つ三つ陳列してある...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼前に異形のものが現われ出でたものでございますから度を失って...
中里介山 「大菩薩峠」
...河原にずらりと並んでゐる異形の重傷者の眼が...
原民喜 「鎮魂歌」
...そこには異形の裸体の重傷者がずらりと並んでゐる...
原民喜 「火の唇」
...満堂の異形の群集は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...鳥の面(つら)をした異形の鬼魅(きみ)...
久生十蘭 「無月物語」
...なお他の異形の菌類もある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...異形のものばかりが押し合って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...縛ることもつかまえることもできない・変幻極まりない・異形の物体です...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...異形のものはそう云った...
山本周五郎 「風流太平記」
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