...花模樣と異形の顏が不思議な組合せになつてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...渦卷き流れる異形の色...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...異形の化けものが十数人集まっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...首と胸とに顔のある一身二頭の異形の舞踊を踊っていた...
江戸川乱歩 「影男」
...窓ガラスに映る痩せこけた土色の異形の姿を見ては...
大杉栄 「獄中消息」
...異形の物が十數人...
太宰治 「お伽草紙」
...其の傍には天狗のような異形の者が五六十人ばかり...
田中貢太郎 「魔王物語」
...看護婦さんに助けられつつ入ってきた異形の私を一目見ると逃げ出そうとした...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...眼前に異形のものが現われ出でたものでございますから度を失って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この異形の子を育てる気力もなく...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...そこには異形の裸体の重傷者がずらりと並んでゐる...
原民喜 「火の唇」
...その灯は風にあおられながら泰文の異形の外法頭(げほうあたま)をしみじみと照していた...
久生十蘭 「無月物語」
...異形のものばかりが押し合って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...縛ることもつかまえることもできない・変幻極まりない・異形の物体です...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...するとそこには頭を丸めた異形の男がいて...
山本周五郎 「新潮記」
...又は異形の鋸(のこぎり)のようなヘアピンを見ると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ここでも、デカルトとパスカルの抗争したものが、異形のまま、片鱗人知れず音を立てている...
横光利一 「夜の靴」
...また異形の他者のうち少数が...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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