...花模樣と異形の顏が不思議な組合せになつてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...渦卷き流れる異形の色...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...異形の怪物であっても...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...一行異形のものは...
泉鏡花 「怨霊借用」
...また火星からの異形の使説団一行は大歓迎をもって迎えられた...
海野十三 「火星探険」
...首と胸とに顔のある一身二頭の異形の舞踊を踊っていた...
江戸川乱歩 「影男」
...異形の風流武者のみ氾濫し...
太宰治 「右大臣実朝」
...魔王が庭におりるとそれ等の異形の者は...
田中貢太郎 「魔王物語」
...其の籠をはじめ異形の者を包んでふうわりと空へ飛んで往った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...その水中を泳ぐ格好がなかなか滑稽(こっけい)で愛敬(あいきょう)があり到底水上では見られぬ異形の小妖精(しょうようせい)の姿である...
寺田寅彦 「あひると猿」
...眼前に異形のものが現われ出でたものでございますから度を失って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この異形の子を育てる気力もなく...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...満堂の異形の群集は...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...異形のものばかりが押し合って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...縛ることもつかまえることもできない・変幻極まりない・異形の物体です...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...するとそこには頭を丸めた異形の男がいて...
山本周五郎 「新潮記」
...異形のものの云ったとおり...
山本周五郎 「風流太平記」
...又は異形の鋸(のこぎり)のようなヘアピンを見ると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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