...怪しい、不思議な、異常な世界、これがヘルンの目指し求めた「芸術の本質」なのであります...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...口には異常な武器を備えている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...過去の異常なる光景が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悪漢は異常な膂力(りょりょく)を有していて脱走することを得たが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...異常な現象を闡明してくれるのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...郡宰となり二百五十石の高禄を食むに至つたのは当時としては異常な出世であつたに違ひないが...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...異常な仕事もやり兼ねない人間だつたかもわかりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...衰弱した異常なセロファンのような空気が僕の眼の前から...
原民喜 「夢と人生」
...彼は異常な熱心さで職務についた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ただ極端に異常な亢奮のあまり...
牧野信一 「創作生活にて」
...本章で前述した私生児出生の異常な増加によって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...十年を経て一人死ぬというのは異常な低率であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてしばらくの間は異常な利潤を生ずる資本や機械の利益ですら...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...異常な作品を生み出したからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...これはまったく疑いもなく異常な可能性と――そして異常な危険とを宿した一つの混合だったのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...自分のからだに異常なところがあるということを...
山本周五郎 「菊千代抄」
...私にとっては異常なそして実に矛盾した言葉とは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...これは異常な地震である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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