...東京の一家庭に起った異常な事件である...
太宰治 「花火」
...何しろ彼の目撃したものは唯でさえ異常な場面である...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...異常な興味と昂奮とを持っていたのです...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...あの異常な事件の上にようやく一道の光明を投げあたえた...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...異常な生の体験に依り処を求めたりすることによって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そしてそれは実際壮助にとっては異常なる幸運だと感じられた...
豊島与志雄 「生あらば」
...確かにそれは異常なことだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...突嗟に久能は異常なものを感じた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...異常なアブノルマルな事件の偏好...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...作者は若くしてその異常な本分を発揮した為世間も早くから天才女と認めて清紫二女に比べ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...異常な沸騰(ふつたう)のはけ口を與へることである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...異常な方法で殺されました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...同じ酋長の異常な権力と下層社会の窮情が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また不健康な国はその異常な増殖力によって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一二対一という極めて異常な比率であることがわかった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...仕えの女腹から出た定明は、父の歿後、母の許すところとなり引き取られて育ったが、異常な野性と、放埒(ほうらつ)の気性は経之とはまるで違った性格をひらいて見せた...
室生犀星 「野に臥す者」
...異常な特殊なものに美があると考えてはいまいか...
柳宗悦 「工藝の道」
...時親は灰みたいな老いの中に異常な熱をふと持ったようだった...
吉川英治 「私本太平記」
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