...彼の判断力の異常なる鋭さがほの見えるのでした...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...彼(か)れこそは自分たちの仲間で最も異常な経験をそのときにしたのだ...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...まるで女の秘密でものぞくような異常な興味と好奇心で...
高見順 「如何なる星の下に」
...言うことが出来れば彼女はすべて異常なのであった...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...異常な快感の胸に迫るのを覚えた事を告白しなければなりません...
西尾正 「陳情書」
...異常な魅力を発散して...
野村胡堂 「死の予告」
...異常なものを感じないわけに行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...初めて見る尾田の眼に異常な姿として映っても...
北條民雄 「いのちの初夜」
...彼はその意地悪そうなお嬢さんに一種の異常な魅力のようなものをさえ感じた...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...どうかしている」「シルバデール公爵は異常な男ですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...何か異常なものに怖がったかのようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...この一群の神経領域は異常な興奮状態であるが...
正木不如丘 「健康を釣る」
...人口は異常な速度をもって増加するはずである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...典型的な放恣(ほうし)な異常な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...相愛する父子に対する運命の異常なまでの慈悲・恩寵が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(オウィディウス)何という異常な戦争だろう! 世の常の戦争は外に向ってなされるのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれも十七歳の青年の異常なる実験を...
柳田国男 「山の人生」
...たしかに松陰は異常な一種の天才だとは思ひますがね...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索