...当時の私の異常な行動を考えれば...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...またそれとともに一方では古代的な要素を多く含んでいる雅楽(ががく)にも異常な興味を感ぜられました...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...この事件に異常な興味を持って...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...異常なる職業的緊張を覚え...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...尤も彼は異常な健康を有するに拘わらず...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...異常な興奮状態で書斎から寝室に現われる...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...それだけではありふれた殺人の説明としても絶望的に不十分ということを認めた……ましてこういう異常な殺人についてはなおさらであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...病気になる前の異常な知的緊張は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...科学の異常な進歩と...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...異常な頭腦(あたま)と體力を持つたたつた一人の仕業に相違ないといふことがよくわかります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの穀物価格がパリで異常な値上がりとなった時の飢饉以来膨れ上がったものだとされていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...独逸の史家ペールマンは異常な運命で死んだ八百七十二人の帝王の最後を調べあげ...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...そのひとの異常な境遇も悲惨な最後も...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...明かにこの種のある疾病から起った極めて異常な荒廃を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...異常なる貴重視を促(うなが)したのかと思われる...
柳田国男 「海上の道」
...その異常な平和さ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すべての人間が等(ひと)しく持っている血を――殊に異常な情熱にそれを昂(たか)め得る血を――どう処理したらいいのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...特に「新しい」といふことが異常な刺戟をわたくしたちに与へてゐた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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