...その皮膚の色の異常な白さです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何か異常な行為を秘かに心がまえながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...異常な「明日」を責任を以て肯定するという...
豊島与志雄 「明日」
...一同は何か異常なものを心に感じて...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...異常な精力で勉強した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の思想のうちには異常な変化が起こりつつあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女の目付の中に異常なものはあっても兇暴なものが見えなかったからである...
中島敦 「環礁」
...その異常な美しさがまた市之助の鍾愛(しようあい)の的になつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...異常な生涯を持つ...
林芙美子 「新生の門」
...ここには異常なものはない...
久生十蘭 「魔都」
...泰文が異常な数理の才にめぐまれていることまで...
久生十蘭 「無月物語」
...そんなことをやる敏捷さはごく異常な――ほとんど超自然的な性質のものだということを君によくわかってもらいたいのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...異常な特殊関係があったというフォニックス警察側の報告である...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...しかし総人口の三分の一に上る極めて異常な年出生率はそれほど誤っているとは思えず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ついには極端な異常なものに美を見出そうとしました...
柳宗悦 「民藝の性質」
...そんな異常なところは決してないこと...
山本周五郎 「菊千代抄」
...数学の思索の中に浮き出て来る異常なフラッシュバックの感じに変化しているように思われた...
夢野久作 「木魂」
...しぜん列座のすべてをも異常な酔いの霧につつんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
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