...殊に貧民に対しては異常な同感を払って...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「……一行異常なし...
海野十三 「地球発狂事件」
...しかしこの音響伝播の特性を利用することによって発声映画は異常な能力を発揮することができるのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...それらすべての議員の心は突然異常な慈悲の念にとらえられたらしい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...その縁という異常なることに感じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...刻々高まつて行く異常な昂奮(かうふん)を抑へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その異常なる性慾の発作と...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...作者は若くしてその異常な本分を発揮した為世間も早くから天才女と認めて清紫二女に比べ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...晩餐に集まつた多くの人々はともすると異樣な服裝をした公爵の上に異常な好奇心を持たうとしたが...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...げっそり痩せた囚人が異常な告白をしても驚かなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...と何かしらその人の異常な個所を発見する――あの人は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...異常な裏面的関係で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...異常な精力のはけ口を...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...たちまちに異常な光がかたわらに湧(わ)いた驚きに扇で顔を隠す玉鬘の姿が美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それ等のものから異常な美が出るとは...
柳宗悦 「雑器の美」
...四だがこの窯は北九州の古窯を知る者にとっては異常な興味をそそる...
柳宗悦 「日田の皿山」
...無力なる彼等を庇護する自然の意志には異常な力があるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...いずれも十七歳の青年の異常なる実験を...
柳田国男 「山の人生」
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