...「道」に對する服從との場合を除いては――全然その意味を異にするものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...実は単に末梢的な偏異にしか過ぎない場合は...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...実際人々は規定を異にするこの二つの対象概念を交々用いているであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...夫々の求める真理は典型を異にするのであり...
戸坂潤 「科学方法論」
...而も条件を異にした二つの有機体なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...少しく趣を異にするが鈴木牧之の『北越雪譜』ぐらいがあげられるだけである...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...他人と説を異にしていても大手を振って往来を闊歩(かっぽ)する如きことこそ真の自由というものである...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...デカメロンにも聊斎志異にも無いことですが...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...特に私の私事に関するわかりきった愚劣な批評をきく前に諸君と幽冥(ゆうめい)境を異にしていたいからでもあるのだ...
平林初之輔 「秘密」
...全く意味を異にする者さへ少からず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...両者その趣を異にす...
正岡子規 「墨汁一滴」
...人に依りて各その好尚を異にす...
正岡子規 「四百年後の東京」
...ただこの記述において私がコンドルセエ氏と意見を異にする唯一の点は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主體的事實と客體的存在とが秩序を異にするにより環境の概念は生れるのである...
三木清 「歴史哲學」
...落城の時婦女自害せしより一度も開かず之に入り若くは其前の廊下に臥す者怪異に逢ふと...
南方熊楠 「人柱の話」
...従来の不生産式体操と自(おのずか)ら撰(せん)を異にするじゃ...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...従つて祖先を異にするS城の混種の軍兵よりもその団結力は強かつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...血統のみならず言語・服装をも一般社会のそれと異にしていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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