...尤も此の如くにして「讀まれざる文學者」は讀者によつてそれ/″\に選擇を異にするであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...高調の方面を異にする點に於いてトルストイの立脚地と對立する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...各国みなその宗派を異にして一種固有の宗教あるを...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...彼と私とはさま/″\な点で芸術上の見解を異にして居ましたが...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その動機を夫々異にしているという点に於て...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...ましてまん中に各人その形を異にする臍がついている...
外村繁 「日を愛しむ」
...陸奥伯の極めて個人的独尊的なると頗る其の人格を異にせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...初めから人生観の根柢(こんてい)を異にしている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...僕はもう「突然」といふ言葉が奇異に感じられなくなつたし...
原民喜 「火の子供」
...信疑たちまちところを異にして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...彼等の血液は確に類を異にした原始性を交へてゐる...
牧野信一 「南風譜」
...前の牛乳女の話と唯其の肉を異にするのみで骨は全然同じである...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...時期を異にするにつれ著しい変動が生じていることがわかる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主體的事實と客體的存在とが秩序を異にするにより環境の概念は生れるのである...
三木清 「歴史哲學」
...奇異にも不思議な思いで...
室生犀星 「洋灯はくらいか明るいか」
...日本海岸の潟はすつかり之と趣を異にして居るのであります...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...春日重蔵は木剣の背(みね)からずッと自斎の構えを見て数十度の試合にもかつて体験のない驚異に衝(う)たれた...
吉川英治 「剣難女難」
...唐の禄山(ろくさん)旧主先皇の政(まつり)にもしたがわず楽しみを極め諫(いさ)めをも思い入れず天下の乱れをも悟らずして民の愁(うれ)いも知らざりしかばみな久しからずして亡(ぼう)じにし者どもなり近く本朝を慮(おもんぱか)るに……峰阿弥の顔は怪異にさえ見えてきた...
吉川英治 「親鸞」
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