...此のきのこは一番うまいと云ふので評判がいゝ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...塾頭が「若い者のうちではやっぱり棲鳳氏が一番うまいなア」ということでした...
上村松園 「昔のことなど」
...どこから解き始めたら一番うまく行くかといふところにある...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...ただウィスキーが一番うまいようなので...
大杉栄 「日本脱出記」
...彼の生涯のうちでおそらくは一番うっとうしい時期に於いてであった...
太宰治 「葉」
...一番うつゝを抜かして恋いこがれ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...煙草の一番うまいのはやはり仕事に手をとられてみっしり働いて草臥(くたび)れたあとの一服であろう...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...一番うれしゅうございます...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...ことに赤シャツに至って三人のうちで一番うらなり君をほめた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...一番うるさくしたのは?」「お隣の茂七さんかしら?」「――」茂七はあの時新助の側に居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一番うるさくしたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お才さんといふ人は萬事器用で剃刀(かみそり)も一番うまかつたといふことです」「――」鐵漿(かね)だけの半元服姿のお仙は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして神様が一番うへの梯子段に足をおかけになるといつしよに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ところが夕刊の劇評はサトウが一番うまいと来たんで呆れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何酒よりも日本酒が一番うまいと言ふことは殆ど上戸(じょうご)一般に声を揃(そろ)へて言ふ所を見ると...
正岡子規 「病牀六尺」
...(箱の中に手を入れる)浮山 そこらが一番うまく行ってるとこらしいんだ...
三好十郎 「冒した者」
...名優の菱田新太郎君が昨日(きのう)からたった一人であの一番うしろの席に来ておられるのですよ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...そして矢張り中で一番うまいのは漬物だといふ事になり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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