...畑の畦でも田の畔でも俺は毎日のやうに蟹の死骸を見ない事がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...向うからお面もつけずに畦道をやって来たものだから...
海野十三 「雷」
...畑の畦に投げ出された刹那である...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...宮近き畦(あぜ)を焼く子や禰宜(ねぎ)叱る春になると山を焼いたり野を焼いたりするために焼山...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...今日は畦草をしいて食べた...
種田山頭火 「行乞記」
...畦(あぜ)を出てきたら...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...畦道にはひよろひよろと櫟(くぬぎ)の若木がならび...
中勘助 「銀の匙」
...轍(わだち)の跡の深く刻まれた畦道は行くに従つて次第に低くなると共に...
永井荷風 「畦道」
...田(た)が凡(すべ)て植(う)ゑ畢(をは)つた時(とき)には畦畔(くろ)にも短(みじか)い草(くさ)が生(は)えて居(ゐ)て土(つち)の黒(くろ)い部分(ぶぶん)が何處(どこ)にも見(み)えなく成(な)る...
長塚節 「土」
...青田(あをた)の畦畔(くろ)には處々(しよ/\)に萱草(くわんさう)が開(ひら)いて...
長塚節 「土」
...宵月夜の畦道をどんどんと駆けてゐた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...圃畦種晩茄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...田圃の傍に畦豆(あぜまめ)を植えてあるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...霜でゆるんだ畦道は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...稻田の畦の小徑を宿屋まで歸つて來た...
吉江喬松 「霧の旅」
...田(た)の畦(あぜ)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...畦(あぜ)から仰ぐと...
吉川英治 「新書太閤記」
...――田圃の畦(あぜ)から往来端へ上がった人影は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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