...目も遥かなる畦道(あぜみち)に...
泉鏡花 「活人形」
...とことこと畦道(あぜみち)を通る...
鈴木三重吉 「千鳥」
...畑の畦に投げ出された刹那である...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...くぬぎ林の中に、畑の畦道の傍に、冬の素直な枝ぶりを見せて立ち、五月はじめには三角な葉と共にまことに可憐な白い匂ひの花をつける...
竹久夢二 「砂がき」
...瓦礫の畦で幾つかに仕切られ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...轍(わだち)の跡の深く刻まれた畦道は行くに従つて次第に低くなると共に...
永井荷風 「畦道」
...偶然畦道で出會つて...
永井荷風 「畦道」
...畦の枯木に干された洗濯物を人が取りおろしてゐる...
永井壮吉 「冬日の窓」
...こまやかな泥で手際よく塗られた畦のつやゝかな濕ひが白く乾燥した田甫の道と相映じて居る...
長塚節 「おふさ」
...荷物は其田の畦へ捨てゝ博勞の導く儘に木に縋り乍ら行くと瀑の落口へ出た...
長塚節 「佐渡が島」
...田(た)が凡(すべ)て植(う)ゑ畢(をは)つた時(とき)には畦畔(くろ)にも短(みじか)い草(くさ)が生(は)えて居(ゐ)て土(つち)の黒(くろ)い部分(ぶぶん)が何處(どこ)にも見(み)えなく成(な)る...
長塚節 「土」
...余儀なくかなたの鎮守の森を左手に畦道(あぜみち)を伝って大迂回(だいうかい)をしながら凡そ一里に近い弧を描いた...
牧野信一 「ゼーロン」
...東京附近ではよくこれを田の畦に植え...
牧野富太郎 「植物記」
...畦塗(あぜぬ)り底堅(そこがた)めに格別の注意を払うのは...
柳田国男 「海上の道」
...田(た)の畦(あぜ)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...次第に彼を大きな肥溜(こえだめ)のある畦(あぜ)のはずれへ誘いだした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...畷(なわて)のそばの畦川(あぜがわ)へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...野蒜は田圃の畦にあり...
若山牧水 「家のめぐり」
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