...如何に興奮と熱情と獨創の自覺とを以つてするものと雖も畢竟するに模倣である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...畢竟するに極く幽(かす)かな私の影に過ぎなかった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...畢竟するに馬琴が頻りに『水滸』の聖嘆評を難詰屡々(しばしば)するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...かつこの猿芝居は畢竟するに条約改正のための外人に対する機嫌取であるのが誰にも看取されたので...
内田魯庵 「四十年前」
...支那にかちたるも、露國にかちたるも、畢竟するに、この氣象の迸れるに外ならざる也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...畢竟するに間口は資本に応じなくてはならん...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...畢竟するに戯曲の会話と云うものは...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...畢竟するに標準と云ふものがなかつたからで...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...畢竟するに、私が芥川氏の芸術に対して不満を感じる根本は其処にある...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...畢竟するに平家や謡曲等の詩文は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...畢竟するに国語と民族性との関係は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...畢竟するに自由詩とは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...畢竟するに彼等は防空上の惨敗者であり...
原民喜 「壊滅の序曲」
...畢竟するに舅姑と嫁と...
福沢諭吉 「女大学評論」
...畢竟するに婦人が婚姻の契約を等閑(なおざり)に附し去り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...畢竟するに其親愛が虚偽にもせよ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...月時計にして十二のころ他より朧(おぼろ)なものひとつが(畢竟するにそのひとつが最適なものだとわかるのだが)降りてくる――静かに――下へとその中心を...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...」「畢竟するに、野郎の順番だな...
牧野信一 「鬼涙村」
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