...畢竟(ひっきょう)お前の個性の生長の糧(かて)となるのであるが故に...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...考試畢りて後、彼は「カピトリウム」の壇に上りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それで俳句の特色は畢竟(ひっきょう)この字数が十七字に限られているということである...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...畢竟彼等の頭が非科學的に出來上がつて居る爲である...
橘樸 「支那を識るの途」
...畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで...
寺田寅彦 「天災と国防」
...景色などというのも畢竟(ひっきょう)はこの潜在的連想の動態の種々相による分類であるに過ぎないと思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...事は成らずして畢竟(ひっきょう)再び母とわれとの間を前にも増して乖離(かいり)せしむるに過ぎざるべきを思いぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...到頭(たうとう)極(きま)り惡相(わるさう)にして爺(ぢい)さんも去(さ)つて畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は手(て)ランプの光(ひかり)に只(たゞ)目(め)が酷(ひど)く光(ひか)るのみで一言(ごん)もなく屏息(へいそく)して畢(しま)ふのである...
長塚節 「土」
...彼(かれ)の手(て)の運動(うんどう)を全(まつた)く鈍(にぶ)くして畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...捕縛が「その場丈(だ)けとしては」とも角不成功に畢(をは)つた事を思ふと...
長與善郎 「青銅の基督」
...畢竟(ひつきやう)論者の怯懦不明と云ふ可きのみ...
福沢諭吉 「帝室論」
...」「畢竟(ひっきょう)するに...
牧野信一 「鬼涙村」
...だがそれは畢竟(ひっきょう)技巧の遊戯に落ちる...
柳宗悦 「工藝の道」
...道の師として畢生(ひっせい)の敬慕を捧げたのは当然というべきである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...私が他人を罵るのは畢竟自分を罵ることでした...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...それは畢竟、世界大に拡がった眼界と、自国にのみ閉鎖された眼界との相違なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...写実も畢竟(ひっきょう)内なる美の表現である...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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