...畢竟自分に甘える爲め...
石川啄木 「鳥影」
...科学者とは畢竟そういう冷たい者であった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...5.彼は今や遂に最も困難な仕事を畢へた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...畢竟(ひっきょう)は人間の心の動き...
寺田寅彦 「科学と文学」
...そういう事になるのは畢竟(ひっきょう)人間が死を恐れるためであるが...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...これは畢竟其時の思想が根本となつて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...またいずれかはなはだしき?表(うわ)べを剥(は)ぎ去れば畢竟(ひっきょう)なんらの違いはないはず...
中島敦 「李陵」
...それが其(その)季節(きせつ)としては法外(はふぐわい)な値段(ねだん)なのに惚(ほ)れ込(こ)んで畢(しま)つたのである...
長塚節 「土」
...勿論(もちろん)畢(しまひ)には配偶(はいぐう)の缺(か)けたものまで僂指(るし)された...
長塚節 「土」
...畢竟、人民に独立の気力あらざれば、かの文明の形もついに無用の長物に属するなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...畢竟この偽君子の多きもその本(もと)を尋ぬれば古人の妄想にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...僕は畢生(ひっせい)独立の覚悟で政府仕官は思いも寄らぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これ畢竟刑法発達史を知らず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...畢竟人間はわが人間種類すなわち Homo sapiens の系統をこの地球の滅する極わみ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...一句吟じ畢(おわ)れば炎天に人馬の疲労せしさま見るが如し...
正岡子規 「俳諧大要」
...女中の語り畢(おわ)る時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...わたくしは再び此稿を畢(をは)らむとした...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...畢竟(ひっきょう)する所単語は符号であり...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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